9月20日から、動物愛護週間が始まります。身近な動物といえばペットや家畜ですが、今回は動物の名前をつけた会社を取り上げてみましょう。企業名というと、業態を表したり、創業者の名前をつけたり、理念から名づけたりします。そんな中で、動物の名前をつけた企業が日本では珍しくありません。
その(1)ライオン。始まりは小林富次郎商店といい、百獣の王ライオンの強くて白い歯牙から、自社製品の歯磨き粉の名前を「獅子印ライオン歯磨」とし、のちに社名をライオンにしました。
その(2)トラ。タイガー魔法瓶は、トラはアジア特産の強い動物であること、創業者の父親が寅年であったことから社名を「虎印魔法瓶製造卸菊池製作所」としました。1983(昭和58)年、社名を現在のタイガー魔法瓶株式会社に改称しています。
その(3)ゾウ。象印マホービンは、寿命が長く家族を大切にするゾウをシンボルマークに選出したのが始まりです。1961(昭和36)年に社名を協和魔法瓶工業株式会社から象印マホービン株式会社へと変更しています。
その(4)シマウマ。石川ペン先製作所としてスタートしたのはゼブラ。ゼブラは英語でシマウマを意味します。シマウマは群棲しながら協力し合う温和な動物であり、「斑馬」と表記することも。この「斑」の文字が「文」と「王」の組み合わせであることから、文房具メーカーとしてふさわしいと名付けられました。
その(5)キリン。孔子の書物にも登場する「麒麟」は、動物のキリンとは一線を画し、伝説上の動物として中国に伝わっていました。その聖獣麒麟を商品のビールの商標にし、のちに社名へと変更しています。
その(6)ブルドッグ。ブルドックソース株式会社は、犬のブルドッグがソース発祥の地であるイギリスでのシンボル犬であったこと、そして日本では大正末期、ペットとして大人気だったことから社名とシンボルマークに起用したそうです。
その(7)鳩。育児やマタニティ用品で知られるピジョンは、1951(昭和26)年、赤ちゃんの幸せを願って、平和のシンボルである鳩(ピジョン)を社名にしています。
その(8)トンボ。トンボの古名が日本を表す言葉でもあったことから、日本を代表する鉛筆を目指す想いがトンボ鉛筆という社名に込められています。もう1社、農業機械や小形エンジンで知られるヤンマーは、豊作の象徴であるトンボ、その中の王様であるオニヤンマなどの総称「ヤンマトンボ」と創業者・山岡孫吉の「ヤマ」をかけて命名されています。
「動物と企業名」には思いがけず深い結びつきがあり、込められた思いや歴史を垣間見ることができます。動物愛護週間を機に、他にも探してみませんか?
※参考:
環境省 https://www.env.go.jp/
ライオン株式会社 https://www.lion.co.jp/ja/
タイガー魔法瓶株式会社 https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/
象印マホービン株式会社 https://www.zojirushi.co.jp/
ゼブラ株式会社 https://www.zebra.co.jp/
キリンホールディングス株式会社 https://www.kirinholdings.com/jp/
ブルドックソース株式会社 https://www.bulldog.co.jp/
ピジョン株式会社 https://www.pigeon.co.jp/
株式会社トンボ鉛筆 https://www.tombow.com/
ヤンマーホールディングス株式会社 https://www.yanmar.com/jp/
9月の第3月曜日は「敬老の日」。多年にわたり社会に尽くしてきた高齢者を敬愛し、長寿を祝う日であり、かつ高齢者が自らの生活の向上に努める意欲を高める日というのが趣旨です。
世界でも指折りの高齢化社会を迎えた日本。人生100年時代といわれ、平均寿命もトップクラスです。一方で「健康寿命」という言葉もよく耳にしますね。平均寿命と健康寿命はどう違うのでしょうか。
平均寿命とは「0歳における平均余命」をいいます。2019(令和元)年の平均寿命は、男性が81.41歳、女性が87.45歳です。かたや健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」をいい、同年の健康寿命は男性が72.68歳、女性が75.38歳です。
つまり男性でいえば72.68歳から81.41歳までの約9年間、女性の場合は75.38歳から87.45歳までの約12年間は「健康上の問題で日常生活が制限されている」こと。具体的には介護を受けていたり病気になっている状況が想像されます。当事者の視点で見ると医療費など支出が増えますし、気分転換のためのお出かけや健康維持を兼ねたウォーキングもままならないかもしれません。国民の視点で見ると社会保障負担の増加が考えられます。そのため、健康寿命を延ばして平均寿命との差を縮めることが大きな課題になっています。
では健康寿命を延ばすために、わたしたちはどのようなことに取り組めばいいのでしょうか。厚生労働省の健康寿命延伸に向けた取り組み「スマート・ライフ・プロジェクト」では、「運動」「食生活」「禁煙」がキーワードになっています。
例えば運動。健康寿命と運動の関連性は強く、身体機能の維持、精神面の安定や病気の予防にもつながります。スポーツでなくても毎日プラス10分の身体活動ということで、10分間だけ早歩きをする、あと10分歩く、を心がけてみましょうか。
食生活は、1日にあと70gの野菜をプラスすることを意識してみてください。トマトなら半分、野菜炒めなら半皿分です。これならできそうですよね。
そして禁煙。タバコが体に及ぼす影響から、タバコをやめることが提唱されています。
長寿であることはおめでたいこと。さらにこれからは、生き方の質を大事にする時代です。健康寿命を延ばすことは、自分自身の生活の向上につながるといえます。
※参考:
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp
味の素株式会社 https://www.ajinomoto.co.jp/
埼玉県国民健康保険団体連合会 https://www.saikokuhoren.or.jp/
日本事務器株式会社 https://carnas.njc.co.jp/
ここ数年、9月の連休をシルバーウィークと呼んでいるのを見聞きします。今年は3連休が2回あり、お出かけを予定している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな9月にお届けするテーマは「社会科見学」。学校から引率されて訪問するイメージもあり、子どものためのものという印象が強いのですが、実は大人だからこそ楽しめる施設もたくさんあります。
まず、どんなところがあるか調べてみましょう。社会科見学には大きく分けて「工場見学」「企業博物館」「国の施設の公開」があります。
「工場見学」であれば、見学や訪問を受け入れている会社を探すことが第一段階です。インターネットの工場見学会等の紹介を一覧にしたサイトから選ぶほか、気になる企業の公式サイトを訪れてみるのもありです。
一方「企業博物館」はあまり耳慣れない言葉ですが、企業が運営しているミュージアムで、自社の歴史や製品、コレクションなどを展示している施設です。こちらも全国にあるので、インターネットで情報収集するのがお手軽でお勧めです。
ワイナリーや酒蔵などはまさに「大人限定」であり、実際のものづくりの現場を見られたり、企業文化に触れることが慣れ親しんだ商品であれば、感動はひとしおです。また、お土産がもらえたり買い物をしたり、ふだんは入れない場所に案内してもらえるなど、いろいろな楽しみ方もできます。博物館クラスになると見ごたえも十分で、大人も満足感が得られることうけあいです。
最後が国や官公庁の施設の公開です。例えば国会議事堂や迎賓館、最高裁判所、皇居、京都御所、防衛省、造幣局、日本銀行、警視庁など「え?そんなところまで?」というような施設が見学できます。ニュースで見聞きする場所の内部を見られるのはもちろん、建築物としても一見の価値があります。こちらも官公庁のホームページなどで見学の案内が確認できます。
いくつになっても探求心を持ち、教養を高めていけば、人生はもっと豊かに輝きそう。プチ旅行代わりの「大人の社会科見学」、ぜひ体験してみてください。
※参考:
全国社会科見学施設一覧 https://www.kengaku-jp.net/
文化庁 https://museum.bunka.go.jp/
衆議院 https://www.shugiin.go.jp
参議院 https://www.sangiin.go.jp/
最高裁判所 https://www.courts.go.jp
国土交通省 https://www.mlit.go.jp/
防衛省・自衛隊 https://www.mod.go.jp/
独立行政法人造幣局 https://www.mint.go.jp/
ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/