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2018.06.01更新
 

いいカビ、悪いカビ。
 

この季節のやっかい者といえば、カビです。ジメジメ、ジトジトの梅雨時は、カビにとっては好都合な季節。うっかり放置してしまった食品や、生活空間の中でも特に目立つ浴室などのカビには悩むところです。

もともと日本は、その気候条件からカビが発育するのに適した環境といわれます。人々はそれらを上手に活用することで、みそやしょうゆ、納豆、鰹節など数多くの種類の発酵食品を生み出してきました。カマンベールチーズやブルーチーズも、カビを活用しています。また、ペニシリンという抗生物質の薬もアオカビの一種からつくられています。カビ=厄介者と思われがちですが、これらは私たちの生活に有用な、いわゆる「いいカビ」です。

有効活用される一方で「悪いカビ」も多くあります。「カビ毒(マイコトキシン)」といい、健康に害を及ぼしかねません。カビのはえた部分を取り除けば食べられると考えがちですが、カビ毒を完全に除去できたかは見た目からはわかりません。しかもカビは熱に強く、加熱しても完全分解することは不可能と、とても手ごわいのです。食中毒を引き起こす原因にもなるので、一度カビがはえてしまった食品は処分しましょう。浴室やエアコンなど住まいに発生するカビも、アレルギーや喘息の原因にもなります。大繁殖する前に、消毒用アルコールやカビ専用洗剤で掃除をしてしまうのがコツです。


※参考:
東京都福祉保健局            http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/
農林水産省               http://www.maff.go.jp/
文部科学省               http://www.mext.go.jp/
日本微生物生態学会           http://www.microbial-ecology.jp/
株式会社東邦微生物病研究所       http://www.toholab.co.jp/
株式会社東急ハンズ           https://www.tokyu-hands.co.jp/
株式会社ダスキン            https://www.duskin.jp/
秋田大学 大学院医学系研究科・医学部  http://www.med.akita-u.ac.jp/



賞味期限と消費期限を知って食品ロスを減らしましょう
 

高温多湿な季節は、いつにも増して食品の「もち」が気になりますよね。砂糖や食塩、アイスクリーム類など、一部の食品を除く加工食品には期限が表示されているのですが、「消費期限」と「賞味期限」の2種類があることをご存じでしょうか。

この表示は1995年(平成7年)から始まったもので、開封前の状態で定められた方法で保存した場合という条件で設定されています。消費期限とはその日付までは食べることができるという「安全性の保証期限」、賞味期限とはその日付までは品質が保たれ、おいしく食べることができるという「おいしさの保証期限」です。

弁当や惣菜、食肉、生菓子などには「消費期限」が表示されています。これらの食品は品質が急速に劣化しやすいものばかり。期限を過ぎたものは、味や風味が損なわれているだけでなく食中毒などの原因になるので、食べないようにしましょう。

スナック菓子や即席めん、缶詰、ペットボトル飲料など品質の劣化スピードがゆるやかな食品については「賞味期限」が表示されます。こちらは、期限を過ぎても食べられないわけではありません。色や味、においなどに異常がなければ食べることができます。ただし一度開封している商品についてはできるだけ早めに食べきるようにしてください。

「賞味期限が切れた=もう食べられないから捨てる」を減らすことは、食品ロスの削減にもつながります。食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のこと。日本では年間621万トン(※1)にものぼります。もったいないですよね。「賞味期限」と「消費期限」を正しく知った上で、食べられる分だけ買ってストックする、買った食品は無駄なく使いきる、を心がけましょう。


※参考:
農林水産省            http://www.maff.go.jp/
消費者庁             http://www.caa.go.jp/
政府広報オンライン        https://www.gov-online.go.jp/
※1データ出典:農林水産省 食品廃棄物等の利用状況等(平成26年度推計)



食文化を受け継ぎ、チャレンジも!麩。
 

すがすがしい香りの笹の葉に包まれた麩まんじゅうが店先に並ぶ季節になりました。なめらかでもちもちした生地は「麩」。日本の伝統食品のひとつです。

麩とは小麦のグルテンを主原料にした植物性たんぱく食品で、ルーツは中国の「メンチン」だといわれています。このメンチンが日本に伝わったのは室町時代のこと。中国帰りの仏僧たちによってもたらされました。当時は小麦が貴重だったこと、肉食禁断の僧たちの栄養たんぱく源であったことから、京都の寺院と宮中のみでつくられ、一般の人々が口にすることはかなわなかったようです。江戸時代になると、修行先で麩の製法を知った僧が地元に戻るなどし、各地の気候や風土に合わせた特色なる麩づくりが始まりました。庶民の間に広まったのもこの頃だそうです。

そんな麩は、生麩と焼麩に大別されます。生麩は小麦グルテンにもち粉を加えたもので、もっちりした食感が特徴です。田楽や椀だね、麩まんじゅうの生地に使われます。焼麩は小麦グルテンにさらに小麦粉を加えて練り、焼き上げるもの。バウムクーヘンのような車麩、板状の庄内麩を始め、観世麩、小町麩、すだれ麩、丁子麩、安平麩など色や形のバリエーションが豊富です。その焼麩を揚げてつくったのが油麩になります。

麩は植物性たんぱく質が豊富で消化が良いことから、小さな子どもからお年寄りまで幅広い年代におすすめです。味にクセがないので和食はもちろん、中華もイタリアンにもアレンジがきき、麩を使えばおなじみの料理もうんとヘルシーになりますよ!


※参考:
協同組合 全国製麩工業    http://fc17470220180501.web4.blks.jp/zenfukai/
お麩研究部          http://ofuken.com/
食教育情報WEB       http://lfs.ict.osaka-kyoiku.ac.jp/
レタスクラブニュース     https://www.lettuceclub.net/
株式会社半兵衛麸       http://www.hanbey.co.jp/
有限会社宮村製麩所      http://yakifu.co.jp/
株式会社山形屋商店      http://sendaifu.jp/html/
石川県            http://www.pref.ishikawa.lg.jp/
山口銀行           https://www.yamaguchibank.co.jp/



 
 
 
 
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