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2012.02.04更新
 

正しく活用していますか? おくすり手帳。
 

体調がすぐれない時やケガをした時などにお世話になるのが薬。治療や症状改善を目的とし、内服薬や外用薬などさまざまな種類があり、街の薬局や薬店で買えるものもあればお医者さんに処方されるものもあります。健康的な暮らしを支えてくれる薬ではありますが、正しい使い方をしないと副作用が起き、健康被害に遭ってしまうこともあります。

そこで登場したのが「おくすり手帳」です。もともとは一部の医療機関や薬局が独自のサービスとして行っていたものですが、2000年から国が導入・推進をスタートしました。

おくすり手帳とは、処方された薬の名称や服用量、飲む回数などが記録された、いわゆる薬録とよばれる手帳のこと。たとえば、初診で既往歴(これまでにかかった病気)や現在治療中の病気について聞かれた時「〇〇の持病があって、白くて丸い薬をずっと飲んでいます」という返答では、どの薬をどのくらいの期間服用しているかが不明瞭です。そんな時おくすり手帳があれば、何という名の薬をどの期間服用しているかがわかるため、医療者側・患者側双方にとって非常に有益な情報となり得ます。また、重複した処方を避けることができ、飲み合わせの悪い医薬品の処方を防ぐ役割も果たします。初めてのお医者さんにかかる時や、複数のお医者さんに通う人は、診察時に見せることを習慣づけましょう。

さらに医薬品の副作用歴やアレルギーなどについても記載しておけば、災害や旅行先などで救急にかかる時にも、薬の処方という側面だけでなく的確に医療情報を伝えることが可能です。

また、ドラッグストアなどで購入した市販薬やサプリメントもおくすり手帳に記入することをお勧めします。薬の名称と症状を書き込んでおけば、お医者さんや薬剤師の判断をサポートできます。

手帳は調剤薬局で無料で入手できるため、人によっては数冊を病院ごとに使い分けているという事例もあるのですが、これでは他の医療機関で処方された薬がわからず、情報が一本化されないため、本末転倒です。必ず1冊にまとめておくことが重要です。

※参考:
政府広報オンライン http://www.gov-online.go.jp/
日本製薬工業協会 http://www.jpma.or.jp/
東京都薬剤師会 http://www.toyaku.or.jp/
横浜市立大学附属病院 薬剤部 http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~pharm/
エーザイ株式会社 http://www.eisai.co.jp/


自分にできるボランティア。
 

自分にできることを考え、行動するきっかけとなった、1995年の阪神・淡路大震災。この年はボランティア元年という言葉を生み出し、人々の心に助け合いの精神をもたらしたとされています。以来、大災害時にボランティアが駆けつけるスタイルが確立、行政などとは違うサポートは大きな力になっています。しかしその反面、「ボランティア=災害ボランティア」という意識が浸透したのも事実で、災害以外のボランティアの必要性を感じにくい弊害も出ています。

ボランティアの語源は「意志」「善意」の意味をもつラテン語の ≪VOLUNTAS≫ といわれています。年齢や職業にかかわらず、時間の余裕・生活スタイルなどに合わせて参加できる運動ですが、そこには自分の意志で始めたことによる責任が伴います。当然ながら、金銭や物品のやりとりのない「無償性・無給性」ですが、ともに支え合い、学び合いながら力を合わせて行うことで得るものも多く、いうなれば「精神的な報酬」といったところでしょうか。その意味合いからもボランティアは、ふだんの生活の中で「自分ができることを行う」のが基本。つまり、災害に対する活動だけがボランティアの道ではありません。

たとえば、登下校中の子どもを見守る、高齢者や外国人への支援、花や植樹の管理・里山保全やビーチ清掃などの環境整備、図書館での本の整理、少年野球チームのお手伝い、そして最近は病院内での案内など医療保健面にもボランティアが活躍しています。さらにNPO法人や施設に物品を寄贈することもボランティアです。

今何が求められているのか、そして自分に何ができるのか迷った時は、生涯学習情報センターや各市町村の問い合わせ先窓口、NPO法人などに問い合わせてみるのもひとつの方法です。インターネット上でもボランティア募集の情報は得られます。

活動中は、思い込みだけで行動せず、相手の立場を尊重するようにしましょう。ルールやマナーを守ることも重要です。自分ができることを無理なく無理せずコツコツと。そこで生まれる出会いや学びは大きな糧になることでしょう。

※参考:
Yahoo!ボランティア http://volunteer.yahoo.co.jp/
社会福祉法人 大阪ボランティア協会 http://www.osakavol.org/
KVネット http://www.kvnet.jp/
神奈川県生涯学習情報システム http://www.planet.pref.kanagawa.jp/
東京ボランティア・市民活動センター http://www.tvac.or.jp/
NHKボランティアネット http://www.nhk.or.jp/nhkvnet/


苦いカカオが甘いチョコになるまで。
 

デパートやスーパーにさまざまなチョコレートに目移りしながら品定めも楽しい季節、チョコレートの原料の話題をお届けします。

チョコレートの原料がカカオ豆だということはご存じでしょう。原産地は中米から南米の北部です。このあたりのインカやマヤ、アステカなど古代メキシコ文明の人々はカカオ豆にチリペッパーやバニラを入れて飲んでいたとされ、貨幣代わりに使われるほどの貴重品だったと伝えられています。その価値はカカオ豆10粒でウサギ1羽と交換できるほどでした。この飲み物は「ショコラトル」(苦い水という意味)と呼ばれ苦味の強い飲料でしたが、王族や貴族たちだけに許された贅沢品でした。やがてカカオ豆はスペインにわたり、ヨーロッパ全土に広がりました。そこで甘い飲み物のスタイルが確立されます。

飲み物だったチョコレートが「食べ物」になったのは1828年、オランダ人のバン・ホーテンの発明でした。彼はカカオ豆から脂肪分を分離することに成功、現在のココアが誕生します。それがきっかけで固形の「食べるチョコレート」も生まれたのです。

日本におけるチョコレートの歴史で最も古いのは、1617(元和3)年に伊達政宗の家臣である支倉常長がメキシコへ立ち寄った時、チョコレートを飲んだという説です。1867(慶応3)年になると幕府代表としてパリ万博を訪れていた15代将軍徳川慶喜の弟の徳川昭武が「朝8時、ココアを飲んだ」と日記に記しています。また、1873(明治6)年には、岩倉具視や大久保利通、津田梅子らもフランスのチョコレート工場を訪問し、チョコレートを味わった記録が残されています。1909(明治42)年には森永が国産初の板チョコを発売しています。

さてチョコレートと言えば、子どもから大人まで愛される甘いお菓子の代表格。ところがカカオ豆に脳や健康によいとされるポリフェノールが豊富に含まれていることがわかってからは、各メーカーがこぞってカカオ高配合の商品を発売しています。食べてみると驚くほどの苦味です。その苦味や酸味こそがカカオの特徴であり、「苦い水」と呼ばれたルーツなのです。

今年のバレンタインデー、宝石のように美しく甘いチョコレートもよいですが、体によいカカオ高配合の力強いおいしさを贈ったり味わったりしてみてはいかがですか。

※参考:
日本チョコレート・ココア協会 http://www.chocolate-cocoa.com/
森永製菓株式会社 http://www.morinaga.co.jp/
農林水産省 http://www.maff.go.jp/
教育出版株式会社 http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/
株式会社ピーコックストア http://www.peacock.co.jp/
ジャン=ポール・エヴァン http://www.jph-japon.co.jp/


 
 
 
 
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