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2018.08.01更新
 

化粧品も“ついで買い”。価格も容量もコンビニサイズです。
 

いま、コンビニエンスストアが、化粧品市場にとって重要な販路となってきています。
大手化粧品メーカーが続々とコンビニ専用商品を投入し、コンビニとタイアップした限定商品やオリジナルブランドを展開。価格は、ほとんどが1000円以下の低価格でサイズも少量でコンパクト。ポーチにしまいやすく、持ち運びに便利。価格も大きさも、手軽な“コンビニサイズ”にこだわって女性のニーズに応え、“ついで買い”需要の取り込みを図ります。

[ローソン]で限定販売されているのは、[資生堂]の「インテグレート」ブランド。中でも、ローソンとの共同企画で立ち上げた「ポーチインコスメシリーズ」に今春、口紅とリップクリームのセット商品(500円/税別)が追加。通常の同シリーズ商品より、価格が半分以下、容量も3分の1のミニサイズで登場しました。
[カネボウ]の「メディア」を販売しているのは[ファミリーマート]。容量・価格を通常の半分近くに設定し、コンビニ限定として昨年8月に立ち上げた「メディアミニ」シリーズが好調です。コンビニ利用頻度の高い20〜30代女性を狙って、携帯性を高め、かつ短期間で使い切ることができるように開発したことが奏功。人気のカード型ファンデーションや化粧下地、ファミマ限定色のネイルカラーなど(各500円/税別)品ぞろえも豊富です。
他のコンビニが大手化粧品メーカーと手を組む中、[セブンイレブン]は独自に化粧品を開発。「パラドゥ」というセブンのみで販売するオリジナルブランドを展開しています。特に、コンビニコスメ通の間で評判なのが、ベースメークからリップ、アイ、ネイルメイクまでそろった「お直しさんシリーズ」(300〜1100円/税別)。同店では他に、[ファンケル]とのコラボで生まれたセブンオリジナルの基礎化粧品ブランド「ボタニカルフォースシリーズ」も販売されています。

現在、化粧品市場の販路は、上位から、ドラッグストア、通販(ネットを含む)、百貨店、そしてコンビニの順。コンビニのコスメなんて……と甘く見られていた風潮をしり目に、実はコンビニは、高品質で使い勝手のいい化粧品の宝庫だということに女性たちは気付き始めたようです。それもそのはず。限られたスペースに売れ筋商品を厳選して陳列するコンビニには、激戦を勝ち抜くだけの商品力やここでしか手に入らないこだわりの商品だけがそろっているのですから。


※参考:
ローソン             http://www.lawson.co.jp/
資生堂              http://www.shiseido.co.jp/
カネボウ化粧品          http://www.kanebo-cosmetics.co.jp/
ファミリーマート         http://www.family.co.jp/
セブン‐イレブン・ジャパン     http://www.sej.co.jp/
日経MJ(2017年10月2日付/2018年3月30日付)



年齢・性別・料理スキル、不問。スイッチ押すだけ、「電気鍋」。
 

近ごろ、共働き世帯や単身世帯の間で人気が高まっている家電といえば、「電気鍋(自動調理鍋、自動圧力鍋、電気圧力鍋などとも呼ばれる)」。熱源に、じか火(ガス)ではなく、電気ヒーターもしくはIHを用いた調理鍋のことで、食材と調味料を入れてスイッチを押すだけで、あとは鍋が勝手に調理してくれる、いわゆる“ほったらかし家電”の代表格。安全面から、高齢者や子どもにもユーザー層が拡大しています。

電気鍋が最も普及しているのは、共働きが当たり前の国、フランス。そして、この分野の世界的ブランドが[ティファール]です。昨秋発売された「クックフォーミー エクスプレス」(実勢価格4万3000円前後)は、1台で“圧力調理・蒸す・炒める・煮込む”の4役をこなし、内蔵されているレシピ数は150種類。さらに、15分以内で調理できる時短系レシピは136種類も搭載されています。

日本勢で市場をリードするのは[シャープ]。業界初の“電気無水鍋”として話題となった「ヘルシオ ホットクック」は、温度と蒸気をセンサーで見張り、火加減をコントロールしながら、調理中に食材から発する水分を鍋に還元することで“無水調理”を実現。昨秋発売された高機能モデル「KN-HW24C」(6万6000円前後)には無線LANを搭載。本体にはすでに155のレシピが登録されていますが、クラウドサービスからダウンロードして本体に送信するだけで新たなレシピを追加することができます。

“おまかせ予約調理”と“無水調理”機能を新たに追加して昨秋発売された[象印マホービン]の自動圧力IH鍋「煮込み自慢 EL-MB30」(3万円台)。象印ならではの炊飯器の技術を活かした“選べる圧力調整機能”を備えているのが大きな特徴。食材をやわらかく、味をしっかりとしみ込ませることができます。

2015年に発売した電気圧力鍋が、コンパクトな形状と手ごろな価格でヒット商品となった[シロカ]。昨秋発売された新機種「SP-D121」(1万6000円前後)は、圧力・無水・蒸し・炊飯・温め直しの1台5役。

家事の省力化ニーズが高まるなか、“カンタン”と“ジタン(時短)”、2つの“タン”をキーワードとしたお助け家電、電気鍋の需要はますます拡大していくことが予想されます。レンジや冷蔵庫が現代の生活には欠かせない家電となったように、“一家に1台、電気鍋”という時代も、あながち夢物語ではなさそうです。


※参考:
ティファール          http://www.t-fal.co.jp/
シャープ            http://www.sharp.co.jp/
象印マホービン         https://www.zojirushi.co.jp/
シロカ             https://www.siroca.co.jp/
日本経済新聞(2017年11月4日付)
日経産業新聞(2018年3月12日付)



とっかえひっかえ、手軽に“高級品”。プレミアム化すすむ、「定額サービス」。
 

【サブスクリプション=subscription】通称:サブスク。モノ自体を売買するのではなく、一定期間内の利用権を売買する契約で、いわゆる“定額サービス”のこと。近年、急速に普及し、音楽、動画、雑誌、洋服などをはじめ、世界中あらゆる分野に浸透しています。中でも最近は、高級品(高額品)を扱うプレミアムなサブスクが話題となっています。

“人生で100台の車に乗ろう”というキャッチフレーズで2年前にスタートしたのは、定額クルマ乗り放題サービスの[NOREL(ノレル)](運営/ガリバー)。車種により金額は上下しますが、月額1万9800円(税別)から高級外車の7万9800円までの料金プラン。保険料・自動車税・重量税込みの料金で、車検の必要もなし。同じクルマを90日間利用すると、次のクルマに乗り換えられます。

[KARITOKE(カリトケ)](運営/クローバーラボ)は、高級ブランド腕時計に特化した月額制のレンタルサービスです。料金は、「エルメス」などの“カジュアルプラン”が月額3980円(税別)、「カルティエ」などの“スタンダードプラン”が月額6800円、「ロレックス」などの“プレミアムプラン”が月額9800円、「ウブロ」などの“エグゼクティブプラン”が月額1万9800円の4パターン。この最も高額なプランの会員が、全体の7割を占めるといいます。
高級ワインが自宅に届くサブスクを始めたのは[THE STELLA(ザ・ステラ)](運営/サイエスト)。利用者は、月額1万円、2万円、5万円の3つのコースから選択。毎月1〜2本、どんなワインが送られてくるかわからないサプライズの楽しみも。
月始めに20着のワイシャツが届くサブスク・サービスを展開しているのは[ワイクリン]。月額8800円(税別)、12800円、24800円の3コース。もちろん、洗濯・アイロンは不要で、月末にまとめて返送(着払い)するシステムです。
“スニーカーのように自転車もはき替えて出かけよう”をコンセプトに、昨秋、高額自転車乗り放題のサービス[スニークルロングタイムシェア](運営/ちゃりカンパニー)がスタート。月額3480円(税込)で自由に乗り換え可能です(1台90日間の利用が条件)。
他にも、焼肉、ラーメン、コーヒーなどが定額制で食べ・飲み放題というサブスク・グルメも登場して盛り上がっています。

あえて所有に縛られないことの身軽さ、とっかえひっかえ、いろいろな種類を試すことができる特権-----サブスクのベースにあるのは、常に一流のモノに接していたいと願うリッチ感覚です。

借りるなら安く済まそうではなく、欲しかったモノが借りられるなら高額でもかまわないと思える“サブスク・リッチ族”の価値観。プレミアム化に拍車がかかるサブスクという潮流には、間違いなく大きな商機がはらんでいそうです。


※参考:
NOREL                https://norel.jp/
KARITOKE              https://karitoke.jp/
THE STELLA             https://www.the-stella.com/
ワイクリン              https://yclean.co.jp/
スニークルロングタイムシェア     http://www.sneecle.me/
朝日新聞(2018年1月10日付)
日経MJ(2018年3月23日付)



 
 
 
 
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