甘いものに目がないのに、ダイエットや糖質制限でガマンを強いられている方々に朗報です。見た目や味は普通のお菓子ながら、高機能で健康に良いスイーツ、「ドクターズスイーツ」が話題となっています。
管理栄養士や薬剤師が勧めるチョコレートとしてダイエット中の女性に人気なのが[マザーレンカ]の「ドクターズチョコレート」。ノンシュガーの「ダーク」と「ミルク」の2種が発売されており(各1袋540円)、サプリのようなチョコだから味は二の次と思うと見事に裏切られる、100%プレミアムベルギーチョコレートの本格的な味わい。最高品質のカカオポリフェノールに、トランス脂肪酸ゼロ、植物油脂・添加物不使用、コレステロール・カロリー控えめ、ビタミン・ミネラル豊富な総合栄養食品です。さらにGI値(食後の血糖値の上昇度指数)の低さが特徴で、一般的なチョコの値が約90なのに対して「ダーク」が26、「ミルク」が36と、野菜と同レベルの値で、脂肪のつきにくい効果が期待できます。現在、約4,000の調剤薬局と約700の病院やクリニックのみで販売されています。
“食べても大丈夫”から“食べたほうがいい”チョコとして注目されているのが、スウェーデンの薬メーカーが開発した「ノックスオーガニックチョコレート」(12個入り1,944円)。白砂糖、トランス脂肪酸、乳製品、香料などは一切不使用。カリウム、鉄分などを豊富に含む“アサイー”とビタミンやミネラルが豊富な“バオバブ”を配合し、100%オーガニック原料だけで作ったチョコレートです。低い GI値(23=豆乳と同レベル)に加え、エイジングケアには必須の抗酸化作用にも優れています。伊勢丹新宿本店の他、各オンラインストアで販売されています。
ショコラティエ・辻口博啓さんの“おいしさ”と、順天堂大学・小林弘幸教授の“機能性”のコラボから誕生した一口サイズのスイーツは「ビューティーライン ショコラバー」(1箱890円/PLAZA銀座店他オンラインストアで販売)。皮膚を健康にし、糖質・脂質の代謝、抗酸化作用などの効果が期待される6種類のビタミンの他、リラックス効果が得られるアミノ酸“テアニン”がプラスされています。
“世界初! 虫歯菌と闘うキャンディ”を開発したのは、米国の歯科医と歯科衛生士夫妻の[ドクタージョンズ]。カラフルなのに、合成着色料や砂糖・人工着色料は不使用で、100%良質なキシリトールを使用。成分中の甘草根エキスが口の中の有害な菌に働きかけます。キャラメル(454円)の他、歯の形をしたキャンディ(557円)が人気です。
文字通り、医師のお墨付きをもらった“医食同源”の「ドクターズスイーツ」。従来の健康食品にはなかった味や見た目のこだわりに、スイーツの新しい分野への可能性が潜んでいるようです。
※文中の価格は税込み価格です。
※参考:
マザーレンカ http://www.motherrenka.com/
ノックス http://isetan.mistore.jp/
ビューティーライン ショコラバー http://www.plazastyle.com/
ドクタージョンズ http://www.drjohns.jp/
日経МJ(2015年11月30日付)
屋上部分を、第二のリビングや庭、菜園として楽しむことのできる木造住宅の人気が高まっています。
これまで、屋上付き住宅は鉄骨造りが主流で、“木造で屋上!? やめた方がいいよ”とあきれられるのが常でした。重さに耐えられない、揺れやたわみが大きく、亀裂が入って雨漏りしやすいなど、構造上、否定的要因が少なくありませんでした。しかし、2008年度より、新築物件の欠陥に備えて工務店などが加入する保険の基準が変わって、制限のあった木造の屋上面積や排水勾配の規制がすべて撤廃。これにより、広い屋上空間の施工が可能になると共に、手掛ける業者も増え始めていきました。さらに、屋上部分を金属板で覆う“金属防水”の工法技術が普及。高い防水性だけでなく、軽量(瓦の16分の1)、不燃、耐久性、地震の揺れによる亀裂回避などが実現されました。
例えば、2階30坪の建物とすると、屋上部分は約15坪(30畳)の広いスペースを確保することができます。そこにソファやテーブル、バーカウンターを置いてラウンジ風に、また友人たちとバーベキューパーティーや大型スクリーンを設けて“屋上シネマ”に。土を入れて家庭菜園、パターの練習、青空の下でのヨガ、ペットたちのドッグラン、夏の夜には花火見物に天体観測、テントを張って屋上キャンプ……周り近所からの視線も車も気にならない、完全なプライベート空間が手に入ります。
[桧家(ひのきや)ホールディングス](東京)の屋上付き木造住宅は、2012年から「青空リビング」というブランドで展開中。関東を中心に700棟の施工実績があります。
[イノベーション](大阪)は、「プラスワンリビング(POL)」として2010年から売り出しており、この5年間で約4,500棟を施工。
[幸和ハウジング](浜松)では、「屋上庭園」として販売を強化しています。
東日本大震災以降、太陽光発電のニーズが高まりましたが、昨年からの電力買い取り価格の下落を機に、太陽光パネルの付加価値が下がったことも屋上付き住宅を後押し。屋上の半分はパネルで発電、半分で屋上リゾートを楽しむ------そんな新しいルーフトップスタイルが広がるかもしれません。
※参考:
桧家ホールディングス http://www.hinokiya.jp/
イノベーション http://www.plusoneliving.jp/
幸和ハウジング http://www.kowa-h.com/
朝日新聞(2015年8月7日付)
仕事でも、食事でも、遊びでも、立ったままの「スタンディング現象」が目につくようになりました。蕎麦、寿司、ちょい呑みといった昔ながらの立ち食いの定番に加え、最近ではフレンチやステーキ、中華、焼肉まで出現。
映画にも「スタンディング」の波が押し寄せており、[松竹]や[シネマシティ]の一部作品で、スタンディングOKの“ライブスタイル上映”を開催して好評です。
座って打つのが定石の囲碁の世界でも「スタンディング」が話題となっています。[IGOホールディングス]が手掛けるイベント「Standup IGO!!」は、銀座のスタンディング・バーを会場に、月一回前後のペースで開催。高い敷居を低くするために「スタンディング」が一役買っているようです。
そんな、おしゃれなスタイルとしてトレンドになっている一方、「スタンディング」が広まっているもう一つの理由に、“健康”があります。“立ったまま”の対極である“座りっぱなし”の体への弊害がクローズアップされてきたからです。
腰痛、肩こり、脚のむくみ、さらに集中力の低下、眠気。また、「肥満をつくるのは“ナイフ”か“イス”か」と言われるように、長時間座っていることでエネルギーの消費量が少なくなるための体重増加、血圧の上昇、脂肪燃焼率の減少による糖尿病や心血管系の疾患を引き起こす要因となるなど、その害はタバコ並みと言われます。WHO(世界保健機関)は、一日10時間以上座っている人は、4時間以下の人に比べ、病気になるリスクが4割も高くなると発表しています(2012年)。
近年、シリコンバレーを中心に、欧米や日本で“座らないオフィス”の導入が広がっています。いま注目されているのが“スタンディングデスク”。立ったまま事務作業ができる机です。
[岡村製作所](横浜)の上下昇降デスク「スイフト」(税抜き16万6,200円〜)は、使う人の身長や業務内容に合わせ、天板の高さを65〜125cmの間でボタン一つで調節可能。
[タチイス](東京)は、背もたれならぬ“腰もたれ”式の立ったまま寄りかかることができるイス「タチイス」(税抜き2万4,800円)を開発・販売。
「スタンディング」の効用は、数々の“座りっぱなし症候群”を払拭。心肺機能や脳が活性化され、集中力が高まって生産性も向上。従業員の健康状態の改善ばかりでなく、高い目線同士、新たなコミュニケーションが生まれやすくなったというメリットも。
座っている方がリラックスできて楽チンだと思っていたはずが、逆に自らの寿命を縮めていたとは-----きっと、オフィスからイスが消える日もそう遠くはないのかもしれません。
※参考:
松竹 http://www.shochiku.co.jp/
シネマシティ https://cinemacity.co.jp/
IGOホールディングス http://igoholdings.jp/
岡村製作所 http://www.okamura.co.jp/
タチイス http://tatiisu.com/
朝日新聞(2015年9月20日付)
日経МJ(2015年11月20日付)