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2009.04.01更新
 

朝に夕に、“小腹”御用達の「栄養補給菓子」。
 

近頃よく、駅のホームや電車内などでコレを食べているのを見かけます。いわゆる「栄養補給菓子」と呼ばれる簡易食です。無骨な名称に反して、市場的に見ると年々順調に拡大しており、なかなかおいしい状況で、新規参入企業や新商品の増加で盛り上がりを見せています。

この市場のパイオニアであり、長年“横綱”の地位を守っているのが、ご存知「カロリーメイト」(大塚製薬)で、この分野の代名詞的ブランドになっています。チョコ、フルーツ、チーズ、ポテトと4種類の味で、男性の固定客が多いのが特徴です。同社は、06年に「ソイジョイ」を発売。大豆(ソイ)を粉にして作った生地にフルーツを加えて焼き上げたもので、これが女性ファンを見事に掴みました。その風味の豊富さは、ストロベリー、プルーン、レーズンアーモンド、カカオオレンジ、アップル、マンゴーココナッツなど全9種類と、まるでクレープ並み?

カルビーは、4種類のドライフルーツと7種類の穀物を使用した「フルーツグラノーラクッキー」で参入。また、シリアル市場で強固なブランド力を発揮していた日本ケロッグも「オールブラン」と「玄米フレーク」でこの市場にエントリー。07年には、シェイプ・コントロールを謳ったシリアルビスケットの「スペシャルK」を発売して好評です。

江崎グリコからは、5種類のフルーツをパン生地でサンドして焼き上げた「毎日果実」。アサヒフードアンドヘルスケアの「バランスアップクリーム玄米ブラン」シリーズは、ブルーベリーやチーズ、黒ごまなど7種類の風味で“がんばる女性の応援食”(キャッチフレーズ)として人気です。特に最近注目されているのが、同社の「一本満足」で、30〜40代の男性をターゲットに、5種類のビタミンと食物繊維で腹持ちがいいように仕上げてあるのが人気の理由です。パッケージにも“夕方からの頑張りに!”とあるように、朝のイメージが強い栄養補給菓子の分野にあって、ちょっと空腹感をおぼえる夕方に照準を絞って提案したところがヒットのゆえん。

栄養バランスがよくて、健康指向にも合致して、なんといってもお手軽。若者や多忙なサラリーマンやOLにとっては重宝な食事代わりにもなる“小腹”市場。今後もますます盛り上がりそうです。

※参考:大塚製薬 http://www.otsuka.co.jp/
カルビー http://www.calbee.co.jp/
日本ケロッグ http://www.kellogg.co.jp/noflash_index.html
江崎グリコ http://www.glico.co.jp/
アサヒフードアンドヘルスケア http://www.asahi-fh.com/
日経MJ(09年1月19日付/08年10月20日付)


“裁判員のため休ませていただきます”「裁判員休暇制度」って?
 

例えば、08年12月15日付の古河電工のホームページに、次のような一文が載りました。

『2009年5月21日の裁判員制度の開始に備え、CSR(注1)基本方針に則り、「裁判員休暇制度」を新設いたしました。[対象者]当社にて勤務する全ての従業員(嘱託・パート等含む)[付与日数]その職務に従事するために必要な期間[休暇取扱]特別有給休暇(100%有給)として、年次有給休暇とは別に付与』(一部省略)

裁判員制度のスタートに向けて、各企業から続々とこのような告知が出されています。各社とも、○社員・非正社員ともに対象○休暇日数の上限無し○別枠の有給休暇とする、など多少の違いこそあれ、ほぼ上記の内容が基本となっているようです。

今年の5月21日以降の起訴事件が対象となるため、実際には7月下旬から8月頃に初の裁判員裁判が始まるわけですが、自分が裁判員に選ばれたときに、日々の業務や給料はどうなるの?という従業員の不安を払拭するカタチで設けられたのが、この休暇制度です。

担当する事件についての資料に目を通し、自分なりの考えをまとめなければならないでしょうから、出廷日だけ休みをとれば済むというものではありません。自ずとまとまった休暇が必要となるわけです。

小売り業界に限定して、休暇制度に対応している企業のほんの一部を紹介しましょう。

現在のところ(以下、すべて09年1月現在)、家電量販業界では「ビックカメラ」「エディオン」「上新電機」など。百貨店では「高島屋」「J・フロントリテイリング(大丸・松坂屋)」「京王百貨店」なども導入済みです。「三越」の場合は、特別にこの制度を設けず、選挙などの際に取得する「公務休暇制度」をこれに当てる方針。この他、「イオン」「イトーヨーカ堂」など大手スーパーも同様の内容で導入を決めています。

この休暇制度の採用にあたっては、非正社員を多く抱える小売り業はもとより、人手が不足しがちな中小・零細企業にかかる負担は小さくありません。今後は、人材確保の意味も込めて、いかに大手と中小の足並みを揃えていくことができるかが、裁判員制度そのものの課題となりそうです。

(注1)企業の社会的責任

※参考:古河電工 http://www.furukawa.co.jp/what/2008/kei_081215.htm
日経MJ (09年1月12日付)
日経BPネット http://www.nikkeibp.co.jp/


平成の若者は、“自室で一人”がラクチン!
 

1987年〜1990年に生まれた(22歳〜19歳)、いわゆる「ゆとり教育」で育った世代を対象に、『日経MJ』が消費調査※を行いました。その興味深い結果を通して、まさに“いまの若者たち”の気質、ライフスタイルの価値観などが垣間見えてきます。「2007年問題」、おぼえていますか?団塊世代の大量退職が社会問題にまでなって、早2年が経とうとしています。そんな、団塊の人たち(男性)の定年後の暮らしぶりをのぞいてみました(「第2 回 定年団塊の消費実態調査」(注1)より)。

なおこの調査では、比較の目安として、「独身の団塊ジュニア世代(1971年〜1974年生まれ=38歳〜35歳)」と検証しながら分析しています。

[休日の過ごし方]複数回答でたずねたところ、ベスト3は1.パソコンで遊ぶ2.テレビやDVDを観る3.ショッピング。団塊Jr世代とはツールとしての普及度に差があるにしても、「パソコン」が断トツの1位でした。同様に「テレビゲームで遊ぶ」「携帯電話で遊ぶ」は、ゆとり世代が圧倒的多数です。また、両世代ともにほぼ同数だったのが「何もしないでのんびりする」でした。逆に団塊Jrのほうが上回ったのが「家事をする」。

基本的にゆとり世代の生活パターンのキーワードは、「一人」と「自室」。巣ごもって楽しむ、という姿が浮き彫りになっています。

[休日を一緒に過ごして楽しむ相手は?]ゆとり世代は、「同性の友人」が、2位の「恋人」を大きく引き離して堂々の(?)トップ。3位が「親・兄弟」と「異性の友人」が同数で続きます。片や団塊Jrたちは、1.恋人2.同性の友人3.異性の友人、の順。「親・兄弟」は低く、その代わり「趣味の仲間」が加わります。

ゆとり世代にしても男女間に微妙な違いが見られます。男性の約7割が「一人で過ごす」のに対し、女性の約半数が友人や親など、誰かと一緒に過ごすことが多いようです。

ネット通販と店舗での買物、どちらが好き?]意外なことに、実際に店に出向いて買物をしたいというゆとり世代が、6割を超えました。ネット通販派、という人はたった1割でした。単に見た目だけで購買に走るのではなく、質感やフィット感などの感覚を大切にする傾向が見られます。

[どんな働き方を望んでいますか?]ゆとり世代の過半数が「やりがいより安定感を優先する」がトップ。具体的には、「民間企業」の1位は両世代に共通ですが、2位の「公務員」や3位の「資格職」は、ゆとり世代が団塊Jr世代を上回っています。格差社会を間近で見て育ったせいか、仕事選びについては保守安定型といえるようです。ちなみに、「自分の会社や店を持つ」という起業志向は、わずか6%弱でした。

(注2)08年11月28日〜12月2日にインターネット上で実施。ゆとり世代1,201人、団塊Jr世代942人から回答を得、日経リサーチが調査・集計を担当。

※参考:日経MJ (09年1月1日付)


 
 
 
 
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