暮らしの情報・豆知識
2021.05.06更新
 

循環型社会のための3R
 

家で過ごす時間が長くなって1年と少し。外食を控えてテイクアウトやデリバリーを利用したり家庭で調理する回数が増えた結果、空の容器やプラスチックトレーなどのごみが増えていませんか? また、不用品の処分をする人も多いようです。
私たちが捨てたごみのその後を、深く考えることはあまりないかもしれません。しかしごみの問題は地球環境保護と直結し、後世にまで影響を及ぼします。思い返せば20世紀は、大量生産・大量消費・大量廃棄の社会システムで成り立っていました。便利で豊かな生活の反面で、資源やエネルギーを消費し、膨大なごみを出していたのです。石油や金属、木材などの天然資源には限りがあり、このままではいずれ枯渇するとも。そこでキーワードとなるのが「3R」です。
1つ目のRは「Reduce(リデュース)」で、ごみを減らすという意味です。詰め替え用の製品を買ったり、長く使える製品を選んだり、消費期限切れなど食品ロスを出さないように心がけましょう。
2つ目は「Reuse(リユース)」で、繰り返して使うことを言います。フリーマーケットなどを活用し、不用品の再使用に努めましょう。
3つ目は「Recycle(リサイクル)」で、再生利用するという意味です。資源ごみの分別を守り、再生紙などリサイクル原料でつくられた製品の購入を心がけましょう。
これら3つの行動で目指すのは「循環型社会」です。製品等が廃棄物とならないよう、できるだけ資源として利用し、適正に処分することで実現される社会のことです。
スーパーのレジ袋が有料化してもうすぐ1年となり、お菓子のパッケージやストローがプラスチックから紙へと変更になるなど、社会も3Rに向けて少しずつ歩み始めています。消費者である私たちも、循環型社会の実現に向けて小さなところからひとつずつ進めていきたいものです。



※参考:
環境省                   http://www.env.go.jp/
一般社団法人産業環境管理協会 資源・リサイクル促進センター
http://www.cjc.or.jp/
リデュース・リユース・リサイクル推進協議会  https://www.3r-suishinkyogikai.jp/
東京二十三区清掃一部事務組合        https://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/


餅に家紋に、カシワ
 

5月、カシワの葉に包まれた柏餅を目にすることが多くなりました。カシワは、秋に色づくブナ科コナラ属の落葉樹なのですが、この木のすごいところは、枯れても春が来て新芽が出るまで葉が落ちないこと。そのため、「絶えず葉がある=代が途切れず縁起がいい」として、子どもの誕生と成長を祝う端午の節句で柏餅が食べられるようになったとされています。
余談ですが、端午の節句で柏餅を食べるのは主に関東で、これは江戸時代に江戸で生まれた日本独自のもの。そして、中国の故事に由来して端午の節句に粽(ちまき)を食べるのが関西で、この傾向はすでに幕末の文献にも書かれているそう。また、桜餅と違ってカシワの葉は食べられません。
古代、飯を炊(かし)いだり盛ったりする葉は「炊葉(かしきは)」と呼ばれていました。中でもカシワは特に多く使われていたことから、カシキハ→カシハ→カシワとなったと言われています。葉は抗菌作用や保湿作用にも優れていて香りもよいことから、カシワ茶としても利用されます。木の方も家具やウイスキーの樽、線路の枕木など、幅広く使われているのだとか。
また、カシワの木には「葉守(はもり)の神が宿る」という言い伝えがあり、日本の十大家紋といわれる「柏紋」にもなっています。



※参考:
あきた森づくり活動サポートセンター http://www.forest-akita.jp/
株式会社あしだ           https://www.woody-ashida.com/
レファレンス協同データベース     https://crd.ndl.go.jp/reference/
暮らしーの             https://kurashi-no.jp/
@DIME                https://dime.jp/
BOTANICA             https://botanica-media.jp/
刀剣ワールド             https://www.touken-world.jp/


世界中からPANKOとして愛される、日本のパン粉
 

とんかつやコロッケの衣としておなじみのパン粉。何からできているかと聞かれたら、迷わず「パン」と答えますよね。ところが、パンからつくるパン粉は日本で生まれた独自の製品なのです。
パン粉の発祥はドイツとされています。ウィンナーシュニツェル、いわゆる仔牛のカツレツの衣がそうです。本格的な西洋料理の写真を見ると、確かにカツレツなどの揚げ焼き料理やクロケット(日本のコロッケ)の衣は細かい粒子で、粉をまぶしたような見た目です。実は外国製のパン粉はビスケットや乾パンを細かく砕いたもので、パンは使われていません。
これらの西洋料理が日本に持ち込まれた明治時代、材料が入手しにくかったことは想像に難くありません。パン粉の代わりにほぐした食パンを衣にしたのが、日本のパン粉のルーツなのです。1916年(大正5年)には商品化され、1937年(昭和12年)には、現在のようなソフトパン粉の製造がスタートしています。
サクッ、カリッとした食感の日本のパン粉は、今やジャパニーズスタイルのパン粉=「PANKO」と呼ばれるようになり、外国の料理番組やレシピサイトでよく見かけるほど、大人気です。
さて、ひと口にパン粉といっても、実はいろいろな種類があるのをご存じでしょうか。よく知られているのは乾燥パン粉と生パン粉ですが、その中には、カラーパン粉や香辛料をミックスした香味パン粉、小麦粉と卵を使わずフライができるパン粉や低糖質のふすまパン粉など、時短や健康へのニーズに応えた商品もラインナップされています。さらにパン粉の粒の粗さによって違う食感を味わえるということですから、パン粉はもはや、揚げ物の演出家といったところです。
パン粉を使いきれなかったら、アレンジして活用しましょう。メーカーのウェブサイトにはデザートから丼ものまで驚くレシピやヒントが満載ですよ。



※参考:
全国パン粉工業協同組合連合会 http://panko.jp/
フライスター株式会社     https://www.frystar.co.jp/
共栄フード株式会社      https://www.kyoeifood.co.jp/
株式会社カメリヤ       https://camelia.co.jp/
ライオンフーヅ株式会社    http://www.lion-foods.co.jp/
日清フーズ株式会社       https://www.nisshin-foods.com/foods/


 
 
 
 
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