暮らしの情報・豆知識
2018.09.03更新
 

シニア向けの注目の住まい、サ高住。
 

世界に例を見ないスピードで、超高齢化社会が進む日本。
高齢の単身者や、夫婦のみの世帯が増えており、ひと昔前のように、親世代と同居して生活全般を支援する暮らし方が変化しています。 日々の生活の支援が必要になったが、面倒をみてくれる子世代がいない。あるいは夫婦ともに高齢で生活が成り立たない、など困った時に選択肢として思いつくのは、社会福祉法人や地方自治体が運営する「特別養護老人ホーム」や民間企業が運営する「有料老人ホーム」などへの入所でしょう。

一方で、安心できる環境は欲しいけどまだまだ普通に暮らしたい、体は元気だが現在の住まいでは生活がしにくい、という方のための住宅として国が施策を進めているのが、「サービス付き高齢者向け住宅」、通称「サ高住」です。

サ高住は高齢者向けの住宅ですが、老人福祉法や介護保険法の「施設」とは異なるのが特徴で、言い換えれば「シニア向けの賃貸住宅」といったところ。通常の賃貸住宅と違い、身体機能が低下しても住みやすいようバリアフリー構造なのはもちろんのこと、生活相談や介護・医療との連携サービスが受けられることができ、安心して住むためのサポート体制が整っています。またサ高住は行政への届出や登録が必須で、行政の指導監督も入るため、安心感があります。

一般的な有料老人ホームとの違いは、その契約方式です。サ高住は、部屋の賃貸契約をした上で、希望のサービス利用の契約も結ぶという形態で、住まいとケアは別契約。一方、有料老人ホームは利用権方式をとっており、入居の際に一時金としてまとまった金額を払うことで、居住する権利とサービスを受ける権利を得ることができます。費用面や、将来介護が必要になった時のことなどメリットとデメリットを十分考える必要がありそうです。

今、シニア向けの住宅やサービスは多種多様の時代で、新しい仕組みなどもどんどん生まれています。昔の知識に頼るだけでなく最新の情報に触れ、自分や、自分の親のための安心できるすみかを選びたいものです。


※参考:
国土交通省           http://www.mlit.go.jp/
一般社団法人 高齢者住宅協会  http://www.shpo.or.jp/
株式会社学研ココファン     http://www.cocofump.co.jp/
LIFULL HOME’S        https://www.homes.co.jp/



寝台特急は新しい価値をつけてクルーズトレインへ。
 

新幹線や飛行機など、目的地へ最速で到達する手段も多い中、時間をかけて寝台列車でゆっくり旅先へ向かう過程を楽しむ旅行が今、見直されています。その背景にあるのが豪華クルーズトレインの存在です。

寝台列車での旅の人気に火をつけたといわれるのが、2013年に登場した「ななつ星」。4日間で九州5県を周遊しながらその土地の風景や食を堪能できる、それまでにない旅ということで話題になり、「寝台列車を楽しむ旅行」というジャンルを広く世に知らしめたのです。今でもその人気は衰えておらず、リピーターも多いという「ななつ星」での旅は、鉄道ファンのみならず広く羨望の的になっているようです。そんなななつ星の成功を受けて登場したのが、東北から北海道を楽しむ「TRAIN SUITE四季島」や、山陰と山陽を巡る「トワイライトエクスプレス瑞風」です。

日本で初めて寝台車が誕生したのは、1900年(明治33年)のこと。現在の山陰本線の急行列車に一等寝台車を連結するという形で運行されました。大正時代には主な幹線に寝台車を連結させるほど増加しましたが、それから1世紀を超え、毎日運転している寝台特急列車は、サンライズ出雲とサンライズ瀬戸の2本が残るのみです。

この寝台特急列車は食事こそ付きませんが、ちょっとしたビジネスホテル並みの個室は快適そのもの、東京駅を夜10時に出発するので仕事帰りに乗れば、翌朝には目的地に到着します。こちらも人気でチケットを取るのが難しいほどです。

コンテンツを目いっぱい詰め込んだ若い頃の旅を卒業し、ゆっくりゆったり。ラグジュアリーな空間とおもてなしを堪能する、クルーズトレインへと進化した寝台列車の旅のスタイルは、大人のための上質な楽しみかもしれません。


※参考:
九州旅客鉄道株式会社      http://www.jrkyushu.co.jp/
東日本旅客鉄道株式会社     http://www.jreast.co.jp/
西日本旅客鉄道株式会社     https://www.westjr.co.jp/
株式会社交通新聞社       http://www.kotsu.co.jp/



なるほど、だから「手前味噌」。
 

日本人のソウルフードともいえる日本の伝統食、味噌。結婚した相手と味噌汁の好みでケンカになったというエピソードも珍しくない、まさに「おふくろの味」の代表の座を死守している食べ物ともいえます。味噌ほど生まれ育った環境や土地で好みが分かれる食べ物はないかもしれません。

さて、その味噌は大きく分けると4種類。米・大豆・塩が原料の「米味噌」は、日本の味噌の8割を占めています。中国・四国・九州で生産される麦・大豆・塩を原料とした「麦味噌」、そして中京地方で生産される大豆・塩が原料の「豆味噌」があり、これら3つの味噌をミックスした「調合味噌」です。どの味噌も大豆に麹と塩、菌で発酵させて熟成する基本は同じです。麹菌の種類や量の違い、微妙な塩加減、つくり方の違いで仕上がりや色、風味に差が生まれるのです。

味噌の起源は古代中国の「醤」という発酵食品で、朝鮮半島を経て日本に伝わったと考えられています。といってもこの頃は調味料ではなく、乾燥納豆に近いもので、そのまま食べるものだったそう。鎌倉時代に粒をすりつぶすようになり、味噌を汁に溶かして食べるようになります。そう、味噌汁です。鎌倉武士たちの食事は、1日5合の玄米ご飯と味噌汁、魚という「一汁一菜」の献立だったといわれていますが、これがのちに日本人の食生活の基本となりました。この献立のうち、米は時代や身分、経済事情によって白米や玄米、雑穀に代わることがあり、菜も魚だけでなく、土地のものが食べられたりしていましたが、汁はずっと味噌汁でした。そのためどの家も味噌を確保することが当たり前であり、各家庭で年間に家族1人に1斗(約15kg)を目安につくっていたといいます。「手前味噌」という言葉は「自分で自分をほめること」ですが、これは、自分の家でつくる味噌が一番おいしいという自負から来たのが由来といわれています。

まだまだ残暑が続くこの季節は、味噌汁で塩分補給もできますし、最近ではさっぱりと食べられる冷やし味噌汁も人気です。またお肉などのスタミナ料理やカレーなどに味噌を加えるとコクが生まれ、ごはんがすすむことうけあいですよ!


※参考:
農林水産省            http://www.maff.go.jp/index.html
全国味噌工業協同組合連合会    http://zenmi.jp/
マルコメ株式会社         https://www.marukome.co.jp/
まさきや             https://www.omisoya.com/



 
 
 
 
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