暮らしの情報・豆知識
2017.08.01更新
 

ビバ!にっぽんのカレー
 

アウトドアをはじめ食欲の落ちる真夏など、メニューに困った時はカレー、というように、今や国民食ともいわれるカレーライス。そのルーツがインドであることは今さら語るべくもありませんが、実は私たちが日頃食べているカレーは「日本のカレー」で、インドのそれとは異なるのをご存じですか?そこには、カレーにまつわる歴史がからんでいるのです。

さかのぼること江戸後期の1860年。かの福沢諭吉が遣米使節団の一員として米国へ渡った際に購入した、英語/中国語の辞書に「Curry」という言葉がありました。帰国後に出版された「増訂華英通語」という本の中でそれは「コルリ」と表記されています。横浜港などの開港が相次いだこの時期、一部の人々の間にさまざまな西洋料理とともにカレーが伝わり始めたようです。

本格的に伝わったのは、明治時代です。ヨーロッパの文化が次々に取り入れられた文明開化の波で、イギリスから伝来しました。イギリスのカレーは、数多くのスパイスを組み合わせたインドのカレーをアレンジし、カレー粉と小麦粉を使ってつくるものでした。もうおわかりですね。日本には本来の発祥地インドではなく、イギリスのカレーが伝わったのです。

大正時代になると国産の業務用粉末カレー粉が誕生し、のちに家庭用カレー粉が販売されました。そして昭和になって固形ルウが誕生。国民食としてその地位を確立しました。その後も日本人の嗜好に合わせてアレンジが加えられた結果、発祥地のインドや伝来したイギリスのカレーとも違う、日本独自のカレーになったのです。

インド料理店で食べるカレーが、見た目もスパイスも食べ方も異なるのは、こうしたことが理由といわれています。「日本のカレーライス」は世界中の人々や、カレーの本場インド人からも絶賛されるほどになり、給食はもちろんのこと、家庭料理、外食としても大人気メニューに。カレーうどんやカレーパン、カレーピラフといったなど独自のアレンジも定番です。

また海上自衛隊では毎週金曜日にカレーを食べる慣習があり、よこすか海軍カレーや呉海自カレー、大湊海自カレーなど各駐屯地独自のレシピがグランプリを競う企画なども行われ、人気を博しています。
近年の研究で、カレーにはストレスを抑制し集中力を高める働きがあることがわかってきました。夏野菜もよし、肉がっつり系もよし。お好みの具をたっぷり入れたにっぽんのカレーを食べて、暑い夏を乗り切りたいですね。


※参考:
農林水産省              http://www.maff.go.jp/
ハウス食品株式会社          http://www.housefoods.jp/
エスビー食品株式会社         http://www.sbfoods.co.jp/
海上自衛隊              http://www.mod.go.jp/msdf/



「いつの間にか摂取」にご注意!減塩基礎知識
 

塩分の摂り過ぎと高血圧などの生活習慣病の因果関係が研究で明らかになり、減塩が呼びかけられたのが今から40年近く前の昭和54年のこと。以来多くの人が減塩を意識した食生活を心がけ、食品メーカーも減塩タイプの商品開発を手がけてきました。にもかかわらず現在の日本人の平均食塩摂取量は10.7グラムと、厚生労働省の掲げる目標値である、18歳以上の男性は8グラム未満、女性は7グラム未満という数字も、世界保健機関WHOが定める目標である1日5グラムも大きく上回っているのが現実です。

日頃の食生活の中での減塩対策というと、塩分控えめの食品に替えたり、直接塩をかける場面で注意するなどで気をつけている方が多いと思いますが、残念ながらそれでは不十分です。なぜなら、私たちの食生活に欠かせない加工食品などに多くの塩分が含まれていて、いつの間にか塩分を摂取しているからです。

ソースやたれといった調味料やソーセージなどの加工品には、味付けだけでなく保存の側面からも塩が使われています。調味用食品だけではありません。パンや麺類といった主食になる食材にも意外と多くの塩分が含まれています。食品包装に「ナトリウム」の記載がある場合、その数値を2.54倍にしたものが食塩相当量になるので、目安にすると良いでしょう。2015年に制定された食品標準基準によって「ナトリウム〇〇グラム」の表示から「食塩相当量」での表示も増え、さらにわかりやすくなっています。

日本高血圧学会は減塩への啓発運動の一環として、今年から毎月17日を「減塩の日」に制定しました。高血圧の患者数は推計4300万人とも言われます。加工食品に含まれる塩分も含めた「減塩生活」を心がけ、健康寿命を延ばしましょう。


※参考:
特定非営利活動法人 日本高血圧学会   http://www.jpnsh.jp/
一般財団法人 日本食品分析センター   http://www.jfrl.or.jp/
国立循環器病研究センター        http://www.ncvc.go.jp/
NHKオンライン             http://www.nhk.or.jp/



「墓じまい」を考える
 

お盆を迎えるこの時期。先祖代々のお墓参りなどを通して、普段よりもお墓について考えるときでもありますね。
子々孫々継承されることを前提として存在するお墓ですが、昨今、お墓の継承問題に悩む声が多く聞かれるようになりました。生涯を独身で過ごすなど生き方の多様化や、少子高齢化に伴い管理者が途絶えてしまう。また、親世代の故郷にあるお墓が現在は地縁もなく今の住まいから距離が離れているなど、お墓を巡る事情も激変しつつあります。生まれ育ったところで一生住み続ける人や三世代同居の家庭も少なくなっており、先祖代々の墓を守ることが難しくなってきているのが現実です。

そんな状況を背景に最近よく見聞きするのが、「墓じまい」という言葉です。墓じまいとは、お墓から遺骨を取り出して永代供養の合葬墓などへ移し、お墓を更地に戻すこと。
法で定められた手続きが必要で、既存の墓の管理者から埋蔵証明書を、そして同じく既存の墓地のある市区町村役場から改葬許可証を発行してもらい、さらに遺骨を移す新たな霊園の受入証明書を自治体へ出す、という流れになります。このような煩雑な手続きを代行してくれる企業もあり、おまかせすれば面倒もありません。

とはいえ、企業任せにできない点もあります。意外と忘れがちですが、まずはきょうだいや親類縁者へ了解をとることです。お墓のとらえ方は人それぞれです。たとえ自分が継承者であったとしても、先祖代々のお墓である限り、周囲への周知や同意を得ましょう。

代々のお墓を自分たちの代でなくすことにためらいを覚える方も少なくないようですが、継承者がいなくなり「無縁墓」になって荒れ果てていくことを考えると、選択肢のひとつとしてもいいかもしれません。


※参考:
読売新聞社              http://www.yomiuri.co.jp/
イオン株式会社            http://www.aeon.info/
NHKオンライン            http://www.nhk.or.jp/
リクルートホールディングス      http://www.recruit.jp/



 
 
 
 
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