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2017.03.01更新
 

奥が深〜い食パン
 

食パンが米飯の代替食として注目されたのは1890年(明治23)のこと。本格的に日本にパンが入ってきたのは幕末ですが、庶民からは「風変わりな食べ物」と見られ、もっぱら日本に来る外国人向けにつくられていたようなところがありました。明治時代になってあんぱんが大ブームになったものの食パンはなじみがなく、ようやく脚光を浴びたのが冒頭の1890年だったのです。そのきっかけはお米の凶作による、米価の高騰でした。

それから約1世紀、食パンは今や私たちの食生活になくてはならない存在です。1斤の価格が1,000円を超える食パンを始めとする「高級食パン」のブームが起きたのは記憶に新しいところですね。おいしいパンを食べたいというニーズは未だに高く、ブームは去ってはいません。高級食パンではないけれど毎朝必ず食べている、という方が多いのも、朝食として愛されてやまない食パンならではの立ち位置ではないでしょうか。

そもそも「食パン」とは、不思議な名前です。語源としてはいくつかの説があり、
1)昔のパン職人がイギリス系パンのことを「本食パン」と呼んでいたことから
2)おやつ用とは異なるパンという意味で「主食用パン」が転じて
3)美術のデッサン消しゴム用パンと区別するために「食用パン」と呼んだことから
が有名ですが、他にも諸説あり実際のところはわかっていないそうです。

ひと口に食パンといっても、小麦粉だけのものから、ライ麦や全粒粉、米粉、レーズンやナッツの入ったものなど、多種多様です。形の主流は「角型食パン」と呼ばれる、ふたのある焼き型で焼いたブルマンブレッドです。ブルマンとは聞きなれない単語ですが、それもそのはず、アメリカの鉄道に初めて登場した寝台車の名前からつけられたもの。また、関西では厚切りが、関東では薄切りが好まれますが、これも暮らしに食パンがいかに根付いているかを物語るエピソードですね。
では最後に食パンをカリッとトーストするコツを。それはトースターをあらかじめあたためておくことです。冷えたトースターでパンを焼くと、トースターがあたたまる間にパンの水分が奪われ、パサパサになるからです。また焼き上がったトーストはぜひ、あたたかいお皿に。トーストしている間、トースターの上にお皿を置き、余熱であたためれば簡単ですよ。


※参考
パン食普及協議会        http://www.panstory.jp/
おいしいパンの百科事典     http://www.panpedia.jp/
一般財団法人製粉振興会     http://www.seifun.or.jp/
一般社団法人日本パン工業会   http://www.pankougyokai.or.jp/
パン技術研究所         http://www.jibt.com/
おいしいパン.net        http://www.oishii-pan.net/
敷島製パン株式会社       http://www.pasconet.co.jp/
山崎製パン株式会社       http://www.yamazakipan.co.jp/


遠赤外線の「あったか」の秘密
 

ふんわりゆるく巻いたキャベツや、鮮やかな緑色の豆類など、柔らかくみずみずしい野菜を店頭で見かけるようになりました。春はおいしい野菜が出揃う、うれしい季節ですね。そんな野菜を、しかもとれたてのとびきり新鮮なものが食べられるというので静かなブームなのが、農家レストランです。
農家レストランとは、農家自身が経営・調理を行い、自作の農産物や地元産の食材を用いた料理を提供したり、調理や宿泊を体験したりといった、まさに「つくる人がおもてなしをしてくれるレストラン」のこと。ベースになっているのは、ヨーロッパで広まった農村に滞在して余暇を楽しむ活動「グリーン・ツーリズム」の概念です。

日本ではこれまで農地に農業用以外の施設の建設は認められていなかったのですが、国の施策で農業特区をつくり、農地内にレストランを経営することが可能になったのです。今では全国にあり、農地以外、例えば道の駅や廃校になった校舎を活用していたりと、その中身も千差万別。最近では、都会でも農家と組んでこだわりの食材を仕入れるという、新しい農家レストランも登場しています。農林水産業の付加価値化を占う存在ともいわれ、生産を担う第一次産業である農家が利益を得る、第6次産業ともいえる業態の象徴になっています。

食材のおいしさを知りつくした生産者ならではのメニューや、つくり手の顔が見える食材という安心感はもちろんのこと、食事がてら地域の名所を訪れたり、桜や紅葉など季節の自然を楽しむといった、土地の文化を味わうのも農家レストランならではの醍醐味です。

これから全国でいろいろな食材が旬を迎えます。お目当ての食材を目指して、農家レストランへお出かけしてみませんか?


※参考
農林水産省            http://www.maff.go.jp/
一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構    http://www.kouryu.or.jp/
NIKKEI STYLE          http://style.nikkei.com/
R25               https://r25.jp/
特定非営利活動法人 秋田花まるっ グリーン・ツーリズム推進協議会
http://www.akita-gt.org/
にいがた観光ナビ         http://www.niigata-kankou.or.jp/


不用品、どう処分していますか?
 

子どもの成長とともに使わなくなった物。必要だったけれどすでに役目を終えた物。昔の趣味やコレクション。引越しで不要になった物、あるいは引っ越ししてきてから一度も使っていない物…。ふと見回すと、不要となってしまったモノに囲まれていませんか?

断捨利、ミニマリストといった言葉があちらこちらでつぶやかれている昨今ですが、これらの一番の敵は、不用品をどうするか…という点に尽きます。
「もったいない」「高かったから」「まだ使えるのに、捨てるのはちょっと…」。そんな声が聞こえてきそうですが、処分=捨てるとは限りません。その“不用品”は本当にゴミなのでしょうか。自分は要らないけれど、誰かが欲しいかもしれません。そんな時、持ち込むだけで手を離れるという点で一番手っ取り早いのは、リサイクルショップへ売却することです。有償での引き取りが不可の品でも、無料で引き取ってくれることもあるので、物ときっぱり決別したい時は最適です。

周囲の人に要・不要を聞いて回る、という手もあります。その際、金銭の授受を発生させるのであれば、適正価格なども考慮してあとあとトラブルにならないよう注意が必要です。不用品を引き取ってあげたのに金銭を要求された、などといったトラブルは意外に多いもの。使ってもらえるのなら、と無料で差し上げるのが無難かもしれません。
また、手間を惜しまないのであれば、オークションや個人売買サイトなどに「出品」する方法もあります。売りたい物の撮影やサイトへの掲載、交渉、発送の手間など、わずらわしさはありますが、自分で売価を決められるという点と、リサイクルショップよりも高い価格で売れることも多いことから、納得して手放せるようです。新しく購入する時に不用品を引き取るサービスや、引っ越しの際に家具や電化製品など業者が処分してくれるサービスなども上手に利用しましょう。
そして万策尽きて引き取り手がなかった品物は、自治体のゴミへ。リサイクル券を購入して個別収集を依頼したり、直接集積場へ持ち込む方法もあるようです。

実家の片付けだけはちょっと別かもしれません。物を捨てられない世代の家には、衣食住のあらゆる物が大量にあり、それを離れた場所に住む家族の手だけで処分するのは大変だからです。また、ゴミの日に大量のゴミを出すのもトラブルの元になりかねません。実家のある自治体に相談し、専門業者に委託するなどしましょう。
不用品の処分は、「捨てる」以外のことから始めるのが成功の秘訣のようですね。


※参考
CREA ドゥエホーム(文芸春秋社)
アットホーム             http://www.athome.co.jp/
くらしのマーケット          https://curama.jp/
ヤマトホームコンビニエンス株式会社  http://www.008008.jp/
東洋経済オンライン          http://toyokeizai.net/


 
 
 
 
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