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2016.08.01更新
 

日本の夏を救う!? ひんやりグッズ
 

日本の夏は、ただいま真っ盛り。店頭には冷房器具だけでなく、肌着から寝具から化粧品、ペット用品まで、ありとあらゆる商品が夏のひんやり仕様になって売られていますよね。

世の中には数え切れないほどの「ひんやりグッズ」がありますが、冷やす原理はたった3種類。ちょっとびっくりですが、ひんやりグッズはこれらを応用してつくられているのです。

その1つは、高吸水性ポリマーを凍らせるもの。氷のようにじかに接触させて冷やすもので食品の保冷材やアイス枕などに使われています。冷凍庫で凍らせるという時間と手間が必要ですが、何度でも使えて経済的です。紙おむつの中身の粉に水を加え、ビニール袋などに入れて凍らせれば自家製の保冷剤をつくることもできます。

2つめは物質が液体になる時に周囲からエネルギーを奪い、温度を下げる原理を利用したもの。袋をたたくとたちまち冷たくなる、瞬間冷却剤がそうです。こちらも保冷剤と同じですが、あらかじめ凍らせておく手間がない分便利ですね。でも使い捨てなので割高なのとゴミが増えるというデメリットも。時間のない時やアウトドアなど、保冷剤と上手に使い分けるとよいかもしれません。これも園芸用の肥料として売られている「尿素」をビニール袋に入れ、水を加えると自家製の瞬間冷却剤になります。

最後は水が蒸発する時の気化熱を利用したもの。衣料用の冷却スプレー、発熱した時におでこに貼る冷却ジェルシート、ふとんに敷いて使う冷却ジェルパッド、インナーや冷却効果のあるスカーフなどに多く応用されています。

また、蒸し暑い日本の夏はペットにとってもつらい季節でもあります。熱中症対策とともに、飼育環境に合わせた暑さ対策をしてあげましょう。特にエアコンは冷たい空気が下にたまるので、人が快適だと感じる温度だと、低いところで暮らしているワンちゃんやネコちゃんにとっては冷えすぎになることもあります。小鳥やハムスターなどの小動物は、いつでも水が飲めるようにしておくことはもちろん、この時期は水もエサも傷みやすいので注意してください。

人間もペットも、日本の技術の粋を凝らしたひんやりグッズで少しでも快適に、暑い夏を乗り切りたいものですね。


※参考
日本化学繊維協会          http://www.jcfa.gr.jp/
学研キッズネット          https://kids.gakken.co.jp/
国立研究開発法人 科学技術振興機構 http://www.jst.go.jp/
立教理科工房            http://www.geocities.jp/rsf_4220/
電力比較サイトエネチェンジ     https://enechange.jp/
高円寺アニマルクリニック      http://www.koenji-ac.com/


山とともに生きてきた日本人ならではの「ふるさと富士」
 

今まで祝日がなかった8月のカレンダーに、赤い数字が。何だっけ?と思うのもそのはず、今年から8月11日は「山の日」として祝日になったのです。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」なのだそう。日本列島における山地の面積は約75%。実に国土の4分の3が山ということになるわけですね。

さて、日本を代表する山といえば富士山です。静岡と山梨にまたがってそびえ、日本一の高さはもちろん、その姿の美しさでも人々を魅了してきました。でも実は富士の名前がついた「ふるさと富士」が全国各地に300以上存在するのをご存じですか? ふるさと富士は別名を郷土富士とも言われ、地元に愛されてやまないご当地富士山のことです。姿かたちだけでなく、歴史的に富士山と関わりのある山に富士の冠がついたり、その土地を代表する山を〇〇富士と呼んだりすることもあるのだそうです。

中でも、外国人観光客を案内する通訳案内士の試験にも出題されるという三大ふるさと富士は、数あるふるさと富士の代表格といわれています。ナンバーワンは鹿児島の「薩摩富士(開聞岳)」。標高は924メートルですが、富士山のような見事な円すい形をしており、日本百名山のひとつにも。そのたたずまいの美しさは南薩のシンボルともいわれています。次は、北海道の「蝦夷富士(羊蹄山)」。こちらも同じく日本百名山で、円すい形。氷河期の生き残りといわれる珍しい昆虫も生息しているとか。最後は鳥取の「伯耆富士(大山)」。出雲富士とも呼ばれ、山岳宗教の霊山として古くから栄えてきました。

ユニークなところでは、東京の「千駄ヶ谷の富士塚(鳩森八幡神社)」があります。実はこれ、人工の富士山。江戸時代、富士山に参詣する「富士詣」が流行した際に、時間も費用もかかる富士山詣がかなわない人々のためにつくられました。数分で登頂できるミニ富士として知られていますが、山腹にはクマザサが植えられ、頂上には富士山の溶岩が配置されるなど、本格的です。富士塚は山ではないものの、富士山を登るのと同じご利益があるそうで、“登山者”は絶えず、社務所では富士登山記念も発行してくれます。

驚くことにふるさと富士は、国内だけではなく世界各地にも存在し、メキシコの「ポポカテペトル山」、チリの「オソルノ山」などはその代表です。富士山と同じく、美しい円すい形をしているのが特徴です。
ふるさとで愛され親しまれている「ふるさと富士」は、地域の人々が大切にしてきた心そのものなのかもしれません。


※参考
国土地理院           http://www.gsi.go.jp/
静岡県公式ホームページ     https://www.pref.shizuoka.jp/
公益社団法人 静岡県観光協会  http://hellonavi.jp/index.html
TABIZINE           http://tabizine.jp/
鳩森八幡神社          http://www.hatonomori-shrine.or.jp/
東京都立図書館         http://www.library.metro.tokyo.jp/


持つ?持たない?マイナンバーカード
 

去年の今ごろは、ちょうどマイナンバーの通知カードが届く届かないというニュースが世間を騒がせていました。お手元にも通知カードが届いていると思いますが、マイナンバーが、社会保障や税、災害対策といった3つの利便性や公正性、行政の効率化などを目的として導入されたということはもうご存じですよね。この制度の大きな特徴として、マイナンバーカードがあります。

マイナンバーカードは、正式名称を「個人番号カード」といい、現時点では希望者のみに公布されています。公的な身分証明書になるだけでなく、コンビニで住民票をとる、図書館で本を借りるなどの行政サービスや、e-TAX等税の電子申請を行うこともできます。また、各種行政手続きのオンライン申請等も可能です。

では、最初に送られてきた通知カードとはどう違うのでしょうか。通知カードは紙のカードで本人の写真がないため、通知カードだけでは本人確認ができません。そのために通知カードと一緒に運転免許証やパスポートなど、顔写真付きの身分証明書が必要になります。一方、マイナンバーカードは顔写真がついているので、1枚で様々な手続きができるというわけです。

こんなすごいカードはなくしたら大変だからつくらない、という声もありますが、カードの中のICチップにはもともとプライバシー性の高い情報は含まれておらず、暗証番号の設定や制限(暗証番号を一定回数間違えると使用できなくなる)も含め、厳重な策が講じてあるといわれています。当然のことながら保管の手間が発生しますが、最初に送られてきた通知カードも大切に保管することは必要ですから、事実上は変わらないと言えましょう。万一紛失した場合は、警察と市区町村に届け出た上で、再発行が可能です。ちなみにカードには有効期限があり、20歳以上の方は10回目の誕生日、20歳未満の方の場合は5回目の誕生日となっています。また、申請時に申し出れば、カードに点字を入れることもできます。

申請手続きは、通知カードに同梱の申請書を郵送するほか、パソコン・スマートフォンからも可能です。証明写真の撮影機で申請できるサービスも始まっており、面倒な写真の準備と申請が同時にできて便利です。申請から発行まで日にちを要するため、余裕を持って行うのがおすすめです。


※参考
地方公共団体情報システム機構 https://www.kojinbango-card.go.jp/
政府広報オンライン      http://www.gov-online.go.jp/
総務省            http://www.soumu.go.jp/
NHK             http://www3.nhk.or.jp/news/mynumber/


 
 
 
 
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