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2015.11.02更新
 

屋根になった牡蠣
 

日本を始め、世界中で食べられている牡蠣。その歴史は古く、古代ローマ時代にはすでに養殖されていたそうです。日本でも貝塚から牡蠣が発見されていることから、縄文時代には食用にされていたことがわかっています。現在、世界には100種類ほどの牡蠣があり、魚介類を生で食べない欧米の人も牡蠣だけは例外で、なかでもフランス人の牡蠣好きはよく知られています。ナポレオンも無類の牡蠣好きだったようで、1日に100個食べたという逸話が残っています。

「カキ」という名前は、岩場などに張り付いている貝を「掻き落とした」のが語源と言われています。漢字は中国から伝わったようですが、なぜ「牡」(オス)という漢字が使われているのかというと、昔、中国では牡蠣はオスしかいないと信じられていたからだそうですよ。

牡蠣は海のミルクといわれ、栄養がたっぷりなのは有名な話です。タウリンの含有量が多いので、コレステロールの上昇を抑える効果や疲労回復に。ミネラルやグリコーゲンも豊富で、肝臓機能を高める働きもあります。ほかにビタミンや鉄分など、さまざまな栄養に富んでいます。また、百貨店やお取り寄せでは殻つきのものを見かけることもありますが、殻をむいてパックに入っているものが一般的です。これらのパック入り牡蠣には、生食用と加熱用の2種類があり、生食用は減菌処理がされているので生で食べられますが、その分うま味も少し減っているそう。逆に加熱用を生で食べることはできません。

さて、タイトルにもある「牡蠣が屋根になった」とはどういうことでしょうか。「火事と喧嘩は江戸の華」と称されるほど、江戸の町では火事がたびたび発生しました。木造家屋と消火能力の低さから、ひとたび火がついてしまうと一帯を焼き尽くすまで燃え続けるしかなかったのです。そこで幕府は「新築の家の屋根は草でなく板にして、その上には牡蠣の殻を敷き詰めて火の粉を防ぐこと」というお触れを出しました。このような屋根は「牡蠣殻ぶき」と呼ばれたそうです。一説では日本橋牡蠣殻町の町名由来にもなっているとのことです。

※参考:
横浜魚河岸WebSite  http://www.shinkokai.co.jp/
世界かき学会      http://www.worldoyster.org/index.html
食材王国みやぎ     http://www.foodkingdom-miyagi.jp/index.html
カキペディア牡蠣百科 http://kakipedia.blog.jp/
消防防災博物館     http://www.bousaihaku.com/cgi-bin/hp/index.cgi
セコム株式会社     http://www.secom.co.jp/


奥深いのが魅力かも。焼酎の味わいと楽しみ。
 

秋の深まりとともに、里山の美味を肴にお酒がおいしい季節がやってきます。そこで今回は「焼酎」の話題をお届けしましょう。

11月1日は「本格焼酎と泡盛の日」。8〜9月に仕込みを始めた焼酎や泡盛の新酒が飲めるようになるのがこの頃ということと、全国の神様が出雲大社に行くため留守になる神無月が終わり、神様が地元へ帰る日とあって、おめでたい節目であるため制定されました。最近では焼酎の新酒をワインのように焼酎ヌーボーとして発売したり、イベントを開催するなど、盛り上がりを見せています。

老若男女を問わずファンの多い焼酎、その秘密は種類の豊富さにあるかも知れません。そのため「この銘柄しか飲まない」という方はともかく、いろいろ試してみたい人にとっては選びきれないという悩みがつきものです。

焼酎は大きく分けて「焼酎乙類」(単式蒸留焼酎)と「焼酎甲類」(連続式蒸留焼酎)の2種類があります。焼酎乙類は、単式蒸留機で麦や芋、米、そばなどの原料からつくられるもので本格焼酎と呼ばれます。素材の風味がしっかり残り、深い味わいを楽しめます。このうち沖縄県でつくられる蒸留酒を「泡盛」と呼び、古酒に育つことが大きな特徴です。対して焼酎甲類は、連続式蒸留機で何度も蒸留を繰り返したもので、すっきりとしたくせのない味わいになり、チューハイやサワー、果実酒などのベースにぴったりです。

ここ数年は、ドラマや新しい飲み方提案のPR効果で国産ウイスキーが人気ですが、そのウイスキーも焼酎と同じ蒸留酒です。焼酎は日本独自のお酒ですが、日本への伝来は諸説あり、タイから中国を経て貢ぎ物として対馬に伝来したという説と、タイとの交易の中で沖縄に伝わったという説があります。室町時代にはすでに記録が残っていますが、本格的に造られるようになったのは江戸時代になってからのことで、貴重だった米は焼酎には使えず、芋や麦などさまざまな原料を用いて造られていたようです。

1983(昭和58)年の第1次焼酎ブームをきっかけに何度もブームが巻き起こり、今ではすっかり定着した感もあります。造りたての焼酎ヌーボーを楽しむのもよし、泡盛の古酒を楽しむのもよし、またはお好みの果実や割材で割って飲むのもよし。奥が深いだけにどんどん追求したくなるのもまた、焼酎の楽しみかも知れませんね。

※参考:
日本酒造組合中央会  http://www.japansake.or.jp/
日本蒸留酒酒造組合  http://www.shochu.or.jp/
沖縄県酒造組合     http://www.okinawa-awamori.or.jp/
オエノンホールディングス株式会社 http://www.oenon.jp/
独立行政法人 酒類総合研究所   http://www.nrib.go.jp/


目の老化・老眼と向き合う
 

「老いは目と歯から始まる」。昔からそんなふうに伝わるのが、老化現象。近くが見づらい、薄暗いところでものが見にくい、近くを見ようとすると目が疲れる…。これらの症状、それは老眼かも!なかなか認めたくないのが本音ですが、実は10代のころから少しずつ目は衰え始めています。

老眼とは、目の中にある水晶体の弾力性が加齢とともに失われて硬くなってしまい、近いところが見えにくくなることを言います。加齢による生理現象ゆえ、予防する手立てはなく、治すこともできません。老眼鏡による矯正しか方法はないのです。ちなみに「近視の人は老眼にならない」というのは都市伝説だそうですよ。近視の人は老眼に気付きにくいだけで、目の調節力は低下します。

老眼を受け入れたくない一心で老眼鏡を使わずにいると、眼精疲労、頭痛、肩こりなど、目以外のカラダのあちこちに影響を及ぼすこともあるので、注意が必要です。老眼鏡を使うと老眼の進行が早まるというのも誤りで、逆に老眼鏡を使わずにいると疲労がたまる原因になります。

見え方の異変に気付いたら、老眼と自己判断せず、まずは眼科へ行きましょう。まれに白内障など、別の病気が隠れていることもあるからです。老眼と診断されたら老眼鏡をつくることになりますが、その際は自分の生活スタイルや使い道などを申告し、どう不便なのか、どんな時に使用したいのかを伝えましょう。たとえば車の運転用とか仕事で細かい作業が多いなど、使用目的に合った老眼鏡をつくることが大切です。

最近は遠近両用メガネも進化しており、従来は小窓のようなレンズがあったのが、今は境目のないものが主流になりつつあります。デザインも豊富になり、近眼用のものと変わらないおしゃれなものや、サングラスのようにレンズに色がついているタイプもあります。アクセサリーも充実していて、ひと昔前のような「老眼鏡イコール鼻めがね」というイメージもありません。どうしてもメガネに抵抗がある方は、遠近両用コンタクトレンズという選択肢もあります。いずれにしても慣れるまでに時間がかかるので、十分な試用期間をとりましょう。

老眼は65歳ぐらいまでは進行します。2〜3年おきに定期検査をし、時々に合った老眼鏡につくり替えていくことも忘れずに。老眼のサインが出たら早めに対策し、明るく快適な毎日を過ごしたいものですね。

※参考:
公益社団法人 日本眼科医会  http://www.gankaikai.or.jp/
参天製薬株式会社        http://www.santen.co.jp/ja/
メガネスーパー           http://www.meganesuper.co.jp/
日本経済新聞           http://www.nikkei.com/


 
 
 
 
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