活字離れが叫ばれて久しいこの頃。電子書籍の台頭やインターネット書店の登場などで、町の書店が苦境に立たされ、閉店に追い込まれているというニュースもたびたび耳にします。その一方で、小さな古書店が町に溶け込むようにぽつぽつあるのを見かけませんか?
実は今、古書店を起業する人が増えているのだそうです。大型書店に勤務していた人や若い頃からの夢をかなえたシニア世代の主婦、学芸員や理容師などまったく違う職種を経ての開業など、店主のプロフィールもさまざま。その幅の広さがそのまま、古書店の個性になっているといえそうです。
こうした古書店の多くは店主の個性や好みを前面に出しているところが特徴でしょう。取り扱う古書のジャンルもさることながら、カフェやギャラリー、雑貨店を併設していたり、ブックフェアなどイベント開催を手がけるところも。地方にありながら全国にその名を知られる魅力的な古書店もあり、ウェブサイトを見ると訪れたくなります。
古書店といえば、東京の神田神保町。創業100年以上の古書店など今も100店以上もの古書店が軒を連ね、歴史も規模もまさに世界一の古書店街です。店主はさまざまな蔵書に対する審美眼を持ち、その価値によって販売価格を決定します。歴史やその背景などにも造詣を深くし、相場を見極め、本をとことん知ることが求められます。一方、大手チェーン店は「新古書店」と呼ばれることもあり、買い取り価格も定価のおよそ一割といったふうにいたってシンプルで、合理的です。ベストセラーになった本が大量に販売されていたりする一方で、歴史的価値の高い蔵書や専門書、昔の本などは買い取りをしないことも。そういう意味で、古書店と新古書店は、ある意味別ものだそうです。
「探していた本を見つける」のはもちろんのこと、「思いがけない本に出合う」のも古書店ならではの楽しみです。室内で過ごす時間の多いこの季節、近くの古書店をのぞいてみてはいかがですか?
※参考:
東京古書組合 http://www.kosho.ne.jp/
BOOK TOWNじんぼう http://jimbou.info/
琉球新報 http://ryukyushimpo.jp/
NPO神田学会 http://www.kandagakkai.org/
遊歴書房 http://www.yureki-shobo.com/
町家古本はんのき http://hannoki.obunko.com/
COOK COOP BOOK http://cookcoop.com/
トクホ飲料などでよく目にする血糖値と血圧は、どちらもわたしたちの血液にかかわるもので、数値で健康状態を知ることができます。
そもそも1人の大人の血管を1本につなげた長さは約10万kmで、これは地球を軽く2回りできる長さになります。自分の体のどこにそんなに長いモノが入っているのか不思議ですが、皮膚から見えている血管はほんのわずか、95%が目に見えない毛細血管で、全身のあらゆるところに広がっています。
さて「人は血管とともに老いる」というのは、医学者のウィリアム・オスラーの言葉です。血液は細胞の1つひとつに酸素と栄養を与え、老廃物を運び出していますが、加齢や長年の生活習慣の結果、血管の柔軟性が失われたり、傷ついたり、狭くなったりします。これが「血管の老化」です。血管の老化状態を知る上で大切な指標になるのが、血糖値と血圧というわけですね。
■血糖値・・・血液中に含まれるブドウ糖の量を表す言葉。高血糖の状態が続くと、糖尿病の原因となります。糖尿病は血液の質を下げ、血管の壁にダメージを与えることがわかっています。
■血圧・・・血液が全身に送り出される際の血管にかかる圧力のこと。数値が高いほど血管に負担をかけていることになります。
血管が老化している状態を、一般的には「動脈硬化」と言います。血管が詰まると脳梗塞や心筋梗塞を、血管が切れるとくも膜下出血や大動脈瘤破裂を発症してしまいます。命に関わる深刻な病気を引き起こす動脈硬化ですが、自覚症状はほとんどありません。そのため「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」と呼ばれているのです。
血圧と血糖値は、自分の血管力を知り、保つ上でとても重要な数値です。検診の結果を基準値と比べ、現状を把握しておくことで血管力を高めていきたいものですね。
※参考:
日本心・血管病予防会 http://shinkekkan.com/index.html
サントリー健康科学研究所 http://health.suntory.co.jp/
カルピス株式会社 http://www.calpis.co.jp/index.html
みつばち健康科学研究所 http://www.bee-lab.jp/