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2012.09.01更新
 

アンチエイジングで注目される、レスベラトロール。
 

先ごろ厚生労働省から発表された日本人女性の平均寿命は85.90歳。26年ぶりに世界一の座を香港に譲ったとはいえ、世界有数の長寿国であることに変わりありません。

かつての人類の夢はずばり「不老不死」でした。地位と権力を持つ人間があらゆる手段を使って不老不死の薬を求めたというエピソードは、洋の東西を問わず数々伝えられていますよね。

日本でも平均寿命が50年にも満たなかった戦前からしばらくは「いかに長生きするか」に関心が集まっていたと思われますが、今、男女ともに人生約80年の時代を迎えると、心身ともに健康で元気に過ごすことがテーマになりました。

そして昨今盛んに唱えられているのが「アンチエイジング」。加齢や老化に抵抗するという意味で、医学から美容、健康と幅広い分野で注目されている考え方です。

そこで今旬のワードといえば「レスベラトロール」でしょう。赤ワインに含まれることで知られるポリフェノールの一種で1940年に発見された比較的新しい成分です。2006年、有名な科学雑誌で長寿との関係が紹介され、にわかに注目を集めるようになりました。レスベラトロールを多く含むのはブドウやサンタベリーの皮・種子、ピーナツ、アーモンドなどで、これらの果物やナッツには厳しい環境から身を守るために、強い抗酸化力を持つレスベラトロールを蓄えているのです。

レスベラトロールは細胞の生まれ変わりを助け、若々しさをサポートするほか、最近の研究では、脂肪の蓄積を抑え生活習慣病を予防する働きがあることもわかってきました。また、長生き遺伝子といわれている「サーチュイン遺伝子」を活性化させる働きもあるとのことですが、それゆえ一部のがん細胞の転移を促進する危険性も示唆されています。

若々しくはつらつと過ごせることは、長生きの質を高めるために大切な要素のひとつです。レスベラトロールは、これからちょっと注目の成分かもしれませんよ。

※参考:
日本抗加齢医学会 http://www.anti-aging.gr.jp/
厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/
NHKオンライン http://www.nhk.or.jp/
くだもの・科学・健康ジャーナル
株式会社山田養蜂場 http://www.3838.com/
株式会社資生堂 http://www.shiseido.co.jp/
株式会社わかさ生活 http://www.wakasanohimitsu.jp/


見直したい!かつお節のおいしさ
 

日本が生んだ独自のうま味文化・かつお節は、「堅魚(かたうお)」という名称で古事記にも出てくる伝統食品です。戦国時代は携帯用食品や保存食として、また「勝男武士」と書き表して、縁起かつぎの品や勝ち戦の報奨品としても利用されてきました。江戸時代になると料理本にひんぱんに登場し、「諸国鰹節番付表」が発表されるなど人々の間に調味料としてしっかり定着していたことがわかります。

さて、今家庭で多く使われるのはパック入りの削り節でしょう。この削り節は「かつお削り節」と「かつおぶし削り節」という2種類があるのをご存じですか?
もちろん名前だけでなく、味や使い方にも違いがあるのです。「かつお削り節」はかつおの荒節を削ったもの、「かつおぶし削り節」は荒節にカビ付けした枯れ節を削ったもの。「かつお削り節」は香りが強く、「かつおぶし削り節」は香りがまろやかであっさりしているので、料理によって使い分けるとよいのだそうです。

かつお節の歴史は古く、現在のような燻製のかつお節は1674年に紀州の甚太郎によって考案され、1758年土佐の与一が全国にその技術を広めたと言われています。地域によって好みが分かれており、カツオを煮て燻し乾燥させた「荒節」を使うのが西日本、東日本では荒節にカビ付けをした「枯れ節」が好まれているのですが、そこにも偶然が生んだ発見がからんでいました。

江戸時代、当時のかつお節である荒節は、海運を使って紀州や土佐、薩摩から江戸に運ばれていました。その途中で荒節にカビが発生しまうのです。江戸の人々がその荒節を捨てず、日に干して食べたところおいしいことが判明。以来江戸ではかつお節にカビをつけたもの=枯れ節が主流になったそうです。

削り方にも特長があり、関西の薄削り・中部の家庭用=薄削り、業務用=厚削りに対し、関東は厚削り・中厚削り・中薄削り・薄削りと細かく分かれています。

料理屋では「かつお節は客の顔を見てから削れ」といわれるように、削りたてのかつお節はおいしさ、風味ともに優れていますが、酸化による劣化という最大の弱点をクリアした包材方法の研究・開発により、現代では品質のいい削り節がパックして販売されています。

第一次・第二次南極観測隊も持参したというかつお節。スローフードが見直されているこの時代、久しぶりに奥にしまいこんだかつお節削り器を出して、削りたてのおいしさを味わってみませんか?

※参考:
社団法人 日本鰹節協会 http://www.katsuobushi.or.jp/
株式会社にんべん http://www.ninben.co.jp/
ヤマキ株式会社 http://www.yamaki.co.jp/
味の素株式会社 http://www.ajinomoto.co.jp/
株式会社柳屋本店 http://www.yanagiya.co.jp/
全国鰹節類青年連絡協議会 http://www.zenkatsusei.jp/


デジカメや携帯電話に活きる、電卓の技術。
 

かつて寺子屋で読み書きとともに教えていた「そろばん」。やがてそろばんは電卓に代わられ、今はパソコンや計算ソフトの時代と言えます。

わたしたちが今「電卓」と呼んでいるのは「電子式卓上計算機」の略称です。これ以前に実は電気式計算機の時代がありました。1957年、国内メーカーのカシオが世界に先がけて電気式卓上計算機の開発に成功したのです。この時の製品に採用されたテンキーや数字の表示面を一つにするなどの設計思想は、後に電卓のスタンダードにもなっていきました。1964年になると、やはり国内メーカーのシャープが世界初のオールトランジスタ電卓を発表。一気に電子化の流れが加速し、計算の高速化と機械の小型化の追求が始まりました。乾電池で使えるようにして持ち運びを容易にし、数字の表示面に液晶を採用することで省電力や超小型化にも成功するなど、電卓は最先端技術の結晶とも言える製品だったのです。

さて、電卓は使い方がシンプルなので取扱説明書を読まずに使い始める方がほとんどだと思います。その結果、決まったキー以外は使わなくなっていませんか?
特にアルファベットで書かれているCAやGT、RM、R−などのキーは知るととても便利な「機能キー」なので、使わない手はありません。また購入する時も価格やデザインで決めてしまいがちですが、計算できる桁数を始め、伝票の集計作業が多い方向けや時給計算がラクにできる機能、パソコンにつなげて使えるタイプなどさまざまな電卓があるので、目的や使い勝手で選ぶのがおすすめです。さらに昨今は、小学生向けの算数学習用電卓や百ます計算用電卓なども登場し、子どもの学校教育にも使われているそうです。

電卓で培われたLSIの技術は半導体の進歩を生み、後に電子手帳、電子辞書やデジカメ、そして携帯電話などモバイルギアの高性能化に大きく寄与します。今は100円ショップでも買える電卓ですが、その小さなボディに電子立国の礎がつまっていることにちょっと感動してしまいますね。

※参考:
カシオ計算機株式会社 http://casio.jp/
シャープ株式会社 http://www.sharp.co.jp/
電卓博物館 http://www.dentaku-museum.com/


 
 
 
 
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