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2018.06.01更新
 

飲み会も、終わり良ければ……新たな「シメ〇〇」、続々登場。
 

お酒を飲んだ後の“シメ”と言えば、ラーメン、お茶漬け、雑炊といったところが定番でしたが、近ごろではシメの世界にも新顔が現れ、ずいぶんと様変わりしてきました。

麺類、ご飯ものを押しのけて堂々の一番人気となり、シメ・メニューの勢力図を塗り替えたのは、スイーツ類でした。その代表格が、「シメ・パフェ」。10年以上前から、札幌ススキノでは深夜にパフェやアイスを食べるのが人気で、“夜パフェ”などと呼ばれ、知る人ぞ知る的な静かなブームとなっていました。それがじわじわと全国に広まって、いまでは男性や年配客も深夜に行列をつくるほどの盛況ぶり。価格は1000〜2000円。
また、ふわふわに削った氷が、お酒の後の口直しにちょうどいいと、シメ人気急上昇なのが「かき氷」。朝まで営業するお店もあるほどです。
ここにも“インスタ映え”の影響が押し寄せ、シメ市場の多様化に“貢献”していることは間違いなさそうです。カラフルで見栄えがして、かつこれまでのシメになかった面白いメニューが、投稿心をくすぐるのでしょうか。

外でお酒を飲んだ後のシメを、そのまま飲んでいる店で食べるのか、別の店に移動して食べるのか、好みが分かれるところ。飲み会自体が減少傾向にあるなか、居酒屋チェーンでは、客単価を上げるためにも“一店完結”がこれまで以上に重要になってきています。いわば飲み会の“ワンストップ”を目指し、個性的シメ・メニューの開発を競い合っています。
[養老乃瀧]では、牛丼が十数年ぶりに復活。和風ダシを利かせたあっさり味で、シメの人気商品となっています。一般的な丼サイズより小ぶりで330円(税別)。
[鳥貴族]の人気シメ・メニューは、「カシスシャーベット」やメープルシロップを浸み込ませたスペインの「チュロ」などのスイーツ。
[串カツ田中]のシメの一押しは、大阪名物の「肉吸い」(肉うどんのうどん抜き)。大きめの豆腐とちょっと甘辛く煮られた肉のスープは、飲んだ後にぴったりと好評。

“つまみ”での差異化が難しくなっている居酒屋で、シメの一品で客の胃袋を満たすことができるか------飲食店全般にとってシメ・メニューは、いまやもう一つのメイン・メニューとも言えるほどの存在感を発揮し、集客力に直結しているのです。


※参考:
札幌パフェ推進委員会      http://sapporo-parfait.com/
養老乃瀧            http://www.yoronotaki.co.jp/
鳥貴族             https://www.torikizoku.co.jp/
串カツ田中           https://kushi-tanaka.com/
日経MJ(2017年11月27日付)



どんどん下がる子供の視力。保護者の関心高まる、「視力低下予防」。
 

文科省による最新の『学校保健統計調査』(2016年度版)によると、裸眼視力が1.0未満の小学生の割合が31.5%と過去最高となり、0.3未満は8.6%という結果に。数字だけ見るとさほど多いとは思われないかもしれませんが、1979年度の同調査では、1.0未満が17.9%、0.3未満は2.6%だったことを考えると、この30数年で子供の視力低下がどんどん進み、近視が深刻な問題となっていることがわかります。

近視の発症・進行の原因には、“遺伝説”と“環境説”があるといわれていますが、いまだに“これが正解”と医学的に解明されてはいません。しかし、近年の視力低下の子供の急増からも、環境説が有力になりつつあります。
教育現場での電子教材の普及、家庭でもパソコンやタブレットをはじめ、スマホにゲーム機……たしかに、まだ視力が成長しきれていない子供の目には大きな負担がかかっています。しかし、それら以外にも、睡眠時間や就寝時刻の変化、食生活の変化、学習スタイルの変化、友人とのつき合い方の変化、屋内で過ごす時間の増加など、視力低下につながると思われる、本人の様々な生活習慣が考慮されなければなりません。

2016年に、慶応大医学部が、太陽光に含まれる“バイオレットライト”という光が近視の進行を抑える可能性があることを世界で初めて発表。屋外での活動時間が1時間未満の子供は近視になりやすく、2時間以上の子供の近視発症率はぐっと下がるという研究報告がありました。
眼鏡専門店[JINS]は昨年、このバイオレットライトを透過する子供用レンズ「バイオレット+」を発売。一般的なレンズのバイオレットライト透過率が4%のところ、このレンズは65%にまで高めています。価格は、通常レンズの2倍以上。

幼いうちの視力低下は、本人が自覚しにくい分、周りの保護者が注意深く見守り、ケアしてあげる必要があります。例えば、子供の近視進行抑制を目指したサプリ「クリアビジョン ジュニア」(ロート製薬)の摂取や、昔ながらの矯正法を行う[東京視力回復センター](渋谷)の利用など。

すでに世界人口の3分の1近くが近視と報告され、2050年には、世界の約半数が近視になるという予測があります。目に悪いならスマホもゲーム機も持たなければいい、というわけにはいかないのが現実。残念ながら、子供の“減る虫歯、増える近視”という昨今の保健状況は、今後も続きそうです。


※参考:
文部科学省         http://www.mext.go.jp/
JINS          https://www.jins.com/
ロート製薬         http://www.rohto.co.jp/
東京視力回復センター    http://www.tokyo-shiryoku.co.jp/
日経MJ(2017年11月12日付)



“クールビズ”の次はこれ!定着するか、「スニーカー通勤」。
 

昨年10月、スポーツ庁は、働く世代を中心に、楽しく歩くことを通じて健康増進を図ろうと、官民連携のプロジェクト「FUN+WALK PROJECT」を打ち出しました。その第1弾として今年3月、「スニーカー通勤」など歩きやすい服装を推奨するキャンペーンが行われました。

“スーツに革靴”から“スーツにスニーカー”へ。このトレンドは、「ビジネスカジュアル」、通称「ビジカジ」と呼ばれ、働きやすさの向上を目指す企業が始めた新しい取り組みでもあります。
ビジカジ”導入でスニーカー通勤をいち早く実践したのが、「新車市場(いちば)」などを運営する[カーベル]。社員のスニーカー購入をサポートする“スニーカー手当”があるほどです。[伊藤忠商事]では昨年から、毎週金曜日の脱スーツ・デーに加え、よりカジュアル化を進めようと“スニーカー・デー”を設けています。
そんな潮流の中、シューズ業界はもとより、スポーツ、アパレルと、ビジカジ市場の裾野が急拡大。かつて、総務省が音頭を取って夏季のノーネクタイが定着した“クールビズ”ブームの再来を期待し、小売業界は反応素早く走り出しています。

[三陽商会]は、外観は革靴とほとんど変わらない「ドレススニーカー」を発売。[青山商事]は、ブリジストンとのコラボで、タイヤの技術を応用した滑りにくい靴底の「走れる革靴」を商品化。[AOKI]は、片足約250gと軽くて柔らかい履き心地の「超軽量・クッションシューズ」を2015年から発売。

スニーカー通勤を狙ったスーツの販売現場でも盛り上がりを見せています。[青山商事]が今春売り出した「エアテックスーツ」は、動きやすさ(ストレッチ性)に、速乾・透湿・吸汗など10種の機能を備え、店頭ではスニーカーを合わせたマネキンでアピール。[はるやま商事]も今年、スニーカー通勤向けでスポーティーな着こなしもできる「アクティブスーツ」と、タックインでもアウトでも着られる「ドレスポシャツ」を同時に発売しました。

今回のスポーツ庁の提唱に対しては、“楽チンでいいし、災害時にも動きやすそう”という声がある一方で、“スーツにスニーカーなんてダサイ”といった“反論”があるのも事実。スーツ×スニーカー×バックパックで自転車通勤といった光景が日常的なニューヨークなどとは違い、日本の企業体質の中では“ビジカジ”の浸透に時間がかかりそうですが、それに反して関連マーケットの動きはスピーディーで活発。
そういえば、かの“クールビズ”だって、当初は異論噴出、前途多難の出足だったような……。


※参考:
スポーツ庁           http://www.mext.go.jp/
カーベル           http://www.carbell.jp/
伊藤忠商事          https://www.itochu.co.jp/
三陽商会           http://www.sanyo-shokai.co.jp/
青山商事           http://www.aoyama-syouji.co.jp/
AOKI             https://www.aoki-style.com/
はるやま商事         http://www.haruyama.co.jp/
日経産業新聞(2018年1月4日付)
日経MJ(2018年2月28日付)



 
 
 
 
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