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2010.04.01更新
 

お酒の消費量が落ちているのに伸びています!「アルコール対策飲料」。
 

二日酔いの軽減を主な目的とした機能性飲料、いわゆる「アルコール対策飲料」をめぐる市場が活発な動きを見せています。市場規模も、ここ5年間で約10倍にふくれ上がりました。

中でも、6年前に登場し、現在も圧倒的なシェア(約90%)を誇るのが、ハウス食品の「ウコンの力」。この市場を、“ウコンエキス市場”とまで言わしめた、まさに業界の牽引車といえます。

そもそも「ウコン(英名=ターメリック)」は、カレーパウダーの中に入っている原材料としてお馴染みのショウガ科の植物で、カレー特有の黄色はウコンによるものです。その黄色の色素成分が、肝機能を高める効果があるとされる「クルクミン」で、ウコンエキス飲料と呼ばれる製品の多くに主成分として配合されています。

横綱「ウコンの力」に立ち向かうべく登場したのが、キリンビバレッジの「発酵ウコン」です。クルクミン30mgに加え、しじみに多く含まれるアミノ酸の一種であるオルニチンを200mg配合。肝臓への効果をより強力にアピールしています。さらにこの製品は、ウコン独特の苦味を乳酸菌発酵させることで和らげることに成功。ヨーグルトテイストですっきり飲みやすいのが特徴です。

タレントのみのもんたさんを起用して、昨年11月、関東甲信越限定で発売されたのがロッテの「飲み友」。クルクミンや高麗人参エキスなどの他に、ロッテガム「ACUO」に使用されているルブス抽出物の成分を配合することで、飲んだあとの口臭防止効果もあるという、ロッテならではの気配り商品です。

ウコンとは別路線を行くのは、味の素の「ノ・ミカタ」。“究極の飲みレスキュー”をうたい文句に、アルコールの解毒作用や肝機能の働きをサポートするアミノ酸(アラニン)を使った商品で、昨年4月に顆粒タイプ、年末にはドリンクタイプが発売されました。100ml缶には、しじみ600粒に相当するアラニンが配合されており、約30分で体内に吸収され、即効パワーを発揮します。

意外なことに、中高年層よりも20〜30歳代の男女に支持されているこの市場。いまのところコンビニが販売の主戦場となっていますが、自動販売機への投入も視野に入れたボトル形状・サイズなどを採用するなど、メーカー各社は新たな販路の開拓を探っています。

※参考:ハウス食品      http://housefoods.jp/
キリンビバレッジ http://www.beverage.co.jp/
ロッテ http://www.lottekenko.co.jp/
味の素 http://www.ajinomoto.co.jp/
日経産業新聞(2010年1月22日付)


「介護食」市場って、想像以上に美味しい!?
 

みなさんは、“介護食”と聞いて、どんな食事を思い浮かべますか?ほとんどの人が、普通の食事を細かく刻んだものやミキサーにかけてつぶした流動食のようなものをイメージされると思います。はっきり言って、見た目や味は二の次になりがち。自分がいま何を食べているのかわからないといった味気のない食事…。

しかし、いくら噛む力や飲み込む力が弱くなっても、普段の食事の延長線上にあるような料理を、美味しく、楽しく、安全にいただきたいという願いは強いもの。そこで最近は、栄養バランスはもとより、味や視覚的にもこだわった「介護食」が、大小の食品メーカーから続々と登場しています。

食品メーカー各社は、2002年に「日本介護食品協議会」をつくり、「ユニバーサルデザインフード(UDF)」という介護食の基準を設けました。食材の硬さによって、「区分1=容易に噛める」「区分2=歯ぐきでつぶせる」「区分3=舌でつぶせる」「区分4=噛まなくてよい(ペースト食)」と、一般食に近い状態の順で4段階に区分されており、商品パッケージにもはっきりと明記されるようになりました。

キューピーの「やさしい献立」シリーズは、「赤魚と根菜の煮付け(250円)」「肉だんごの和風あんかけ(250円)」「やわらかごはん 赤飯風(180円)」「なめらか野菜 かぼちゃ(150円)」など、UDFの区分ごとに約40種類のメニューが揃っています。

“形のある介護食”にこだわるメーカーもあります。

普通の料理のように形があるのに、上あごと舌でつぶれるほど軟らかく、しかも食べやすくムセにくいように仕上げてあるのが、「カムウエル」の冷凍パック。和・洋・中のシリーズが揃っていて、12分の湯煎で簡単調理。香りまでパックされた介護料理です。

高齢者向け宅配弁当の「エックスヴィン」の介護食も、形を普通食と同じように残しながら軟らかく、風味や色も味わえる製法が施されています。

今年4月には、マルハニチロホールディングスから、冷凍介護食の新ブランド「メディケア食品」が登場します。レンジや流水解凍で手軽に調理できるムースタイプの「やわらか食」シリーズで、「赤魚ムース煮付け」「鮭ムースクリーム煮」「いかムースチリソースがけ」「抹茶ようかん」など、約20品が500円前後で発売されます。

政府の「高齢社会白書」によると、3年後には65歳以上の人口の割合が25%、つまり4人に1人が“高齢者”の時代に!

今後も成長が続くことが容易に想像される超有望市場「在宅向け介護食」。一流シェフが調理する高級介護食も現れたりと、大小メーカー入り乱れての闘いはますます激しさを増していくようです。

※参考:キューピー    http://www.kewpie.co.jp/
カムウエル    http://www.kamuwell.co.jp/
エックスヴィン http://www.x-vinn.co.jp/
マルハニチロホールディングス   http://www.medicare.maruha-nichiro.co.jp/
日経産業新聞(2010年1月19日付、同1月22日付)


快走する、低価格「中古車レンタカー」市場。
 

中古車を使ったレンタカービジネスの市場が、ここにきて一段と活況を呈してきました。

このレンタカーシステムの最大の特徴は、文字通り貸し出す車両に中古車を利用しているため、仕入れにかかるコストが新車の場合と比べて格段に安く、その結果、大手レンタカーの半額以下という画期的な低価格を可能にした点です。

もう一つの特徴は、多くの場合、店舗というかレンタルの拠点がガソリンスタンド(GS)である点です。運営母体各社は、全国のGSとフランチャイズ、あるいはより加盟店の自由を尊重するボランタリーチェーンとしての契約を結んで展開しています。実はこのビジネスが脚光を浴びるようになった背景には、苦肉の策的な台所事情がありました。GSを取り巻く構造変化です。

1996年の石油自由化によって安価なガソリンなどの輸入が解禁され、98年にはセルフスタンドの誕生によって全国のGSは激減。さらに、追い討ちをかけるような消費の減退、クルマ離れ……もともと価格競争の激しい業界のため、体力のないGSは生き残りのための新たな収益源を求めていたのです。

中古車をレンタルするという“サイドビジネス”がGSにとって好都合だったのは、既存のGSを利用するため、敷地、設備、スタッフなどといったほとんどのインフラをそのまま活用できる点が大きく、初期投資も数十万円に抑えることができるのが特徴。さらにクルマを返却する際の“満タン返し”も、そこのGSで給油できるので双方にとってまさに一石二鳥というわけです。

2007年、「中古車レンタカー」を最初にビジネス化した「ワンズレンタカー」(ワンズネットワーク=船橋市)の場合、マーチ、デミオといったSクラスで、12時間2,625円から。

2008年に参入した「ニコニコレンタカー」(レンタス=横浜市)は、Sクラス12時間の利用で2,525(ニコニコ)円。全国に263店舗で展開中(2010年2月現在)です。

2009年秋には、「100円レンタカー」(カーベル=東京都)が新規参入しました。Sクラス、3時間まで10分100円というインパクトのある価格設定で話題を集めています。ちなみに、3時間以降は30分100円、12時間利用だと3,000円。

「イツモレンタカー」(エネクスオート=東京都)は、Sクラス12時間で2,594円。2010年2月現在の店舗数は約200店舗です。

その他、「バリューレンタカー」(ITサポート21=横浜市)、「アルルレンタカー」(エヴリス=東京都)など。

サンダル履き感覚で近くのGSへクルマを借りに-----気軽に利用できる地域密着型の新ビジネスが、中古車の格安レンタカーです。今後は、GSにとどまらず、整備工場や中古車販売店などへと加盟店の輪を拡大していく動きも盛んです。

“持たずに借りる、しかも安く!”という消費者の意識が、成長市場をさらに後押ししそうです。

※参考:ワンズネットワーク http://www.ones-network.co.jp/
レンタス      http://www.rentas.co.jp/
カーベル      http://100yen-rentacar.jp/


 
 
 
 
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