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2009.06.01更新
 

我が家の屋根に、太陽がいっぱい!「住宅用太陽光発電」
 

CO2を出さない、光熱費も節約できると、環境にも家計にも貢献するエネルギーとして脚光を浴びている「太陽光発電システム」。なかでもこのところ、一般住宅用の市場が官・民こぞって活況を呈しています。

一戸あたりの費用が、およそ200万円はかかろうかというこのシステムですが、強力な追い風となるのが、1月から復活した国の補助制度です。1KWあたり7万円が支給され、例えば一般的な住宅で設置される最大出力が4KWとすると、7万円×4=28万円の補助金となります。(詳細は「太陽光発電普及拡大センター=J-PEC)

東京都では4月から、2年間の予定で設置費用の支援を始めました。1KWあたり10万円と高額。国の補助制度と併用すれば、1KWあたり17万円となる計算です。

ちなみに、東京都民の太陽光発電の普及は遅れており、07年度末時点での導入件数では(1)愛知(2)福岡(3)埼玉などに続き、第7位となっています(「新エネルギー財団」調べ)。

一方、各太陽電池メーカーでは、普及に向けて様々な工夫を凝らした製品を送り出して激化する販売競争に立ち向かいます。
世界シェア2位の『シャープ』からは、ルーフィット設計の「サンビスタ」を販売。これまで設置が難しいとされていた狭小の屋根や複雑な形状の屋根にも効率よくパネルを載せられるようにしました。

『三洋電機』は、「HIT」ブランドで、設置面積あたりの発電量が世界最高(09年3月現在)と、高い効率性をアピールします。

『京セラ』は、「SAMURAI」シリーズで長短自由な組み合わせによって寄棟や複合屋根に対応。屋根との一体感を重視したデザインが売りです。

また『三菱電機』では、販売代理店を現在の10倍強に拡充する計画を発表するなど、各社、製品・販売網を問わず、太陽光発電を取り巻く状況は、日々、目ざましいスピードで進化し続けています。

※参考:経済産業省 http://www.meti.go.jp/
太陽光発電普及拡大センター http://www.j-pec.or.jp/
東京都環境局 http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/
財団法人 新エネルギー財団 http://www.nef.or.jp/
シャープ http://www.sharp.co.jp/sunvista/
三洋電機 http://jp.sanyo.com/solar/
京セラ http://www.kyocera.co.jp/
三菱電機 http://www.mitsubishielectric.co.jp/service/taiyo/
日経産業新聞(2009年3月16日付/3月19日付)
朝日新聞(2009年3月9日付/3月31日付)


近頃のポテトチップスは、“健康系”
 

あの、シャクッ!シャクッ!という歯ごたえと美味しさで、ついつい後を引いてしまうポテトチップスですが、いかんせん油っこくて高カロリーなイメージがつきまとっているのも事実。

元来、腹持ちがいいスナック菓子の代表格のため、男性がメインのターゲットでしたが、このところ健康志向の女性層にも売り込もうと、油脂分をカットした“健康系ポテチ”が続々と登場してきました。

『ハウス食品』の「こんがりポテト」は、油分を3割カット。その名の通り“こんがりとした香ばしさ”や“油っぽくなさ”を商品コンセプトに、女性でも抵抗なく食べられるあっさり風味にたどりつきました。

『サッポロファインフーズ』の「ポテかるっ」は、油で揚げずに遠赤外線でじっくり焼き上げることで、なんと油分の約7割カットを実現。そのため、一枚一枚が軽く、サクッとした食感の軽さが特徴です。「一袋全部食べても138kcal」をうたい文句に、女性層の掘り起こしを狙います。ちなみに、138kcalとは、6枚切りの食パンの、ほぼ0.9枚分しかありません。

最大手の『カルビー』は、20〜30代の女性をターゲットに、ちょっと高級な超厚切り「オリーブオイルポテトチップス」をエリア限定で販売しています。オリーブオイルだけを使い、低温で時間をかけて揚げるという独自の製法で、油分を従来比で3割低く抑えました。原材料は、じゃがいもとオリーブオイルとイタリア産の天日塩だけというシンプルさ。パッケージにも、オリーブの実をあしらったシックなイメージで高級感を打ち出しています。

ここ数年、連続で右肩上がりと好調な1,000億円ポテトチップス市場。女性ターゲットを意識し、健康志向という、ポテトチップスにとって未開拓の切り口に食い込み始めた熾烈な争いは、まだ始まったばかりといえそうです。

※参考:ハウス食品 http://housefoods.jp/
サッポロファインフーズ http://www.sapporo-finefoods.jp/
カルビー http://www.calbee.co.jp/
日経産業新聞(2009年3月3日付)


いま、元気な地方出身『社』に、何を学ぶか!?
 

いま、元気で勢いのあるといわれている企業に、一つの共通項があることをお気付きでしょうか。すべてとまでは言いませんが、その多くは「地方」に本社があるという点です。

代表格はなんといっても、「ユニクロ」でお馴染みの『ファーストリテイリング』です。その本社は山口市です。小さなメンズショップからスタートし、いまや世界的カジュアル衣料ブランドとなりました。一世を風靡した「フリース」や「ヒートテック」などのヒット商品は、性別・年代を問わず高い支持を得ているのが特徴です。いち早く“世界の工場”たる中国に注目して、製造・販売を直結させた仕組みを構築した経営者の戦略が結実したと言えます。

船橋市(千葉県)に本社を構えるのは、スウェーデン生まれで世界最大の家具小売りチェーン「イケア」。06年に船橋に一号店をオープンしてから3年。メディアへの露出も増え、認知度は明らかにアップしています。低価格でありながら上質なデザインが施されているという点と、不良品率が2%という低さの徹底した品質管理が、IKEAファンを増やしている理由でしょうか。

福島県を中心に、宮城、山形、栃木、茨城にかけてスーパーチェーンを展開するのは、郡山市に本社を置く「ヨークベニマル」。「セブン&アイ・ホールディングス」傘下の一社で、地元以外の人には馴染みが薄いかもしれませんが、全国の同業者からは、その動向が注目されているほど。小売り業で利益を上げる源は、“人”がすべてだと説く創業社長の理念が、パートタイマーでも経営や商品開発にまで参画できる風土を培いました。

「お、ねだん以上。」というコピーでアピールしているのは、1972年創業、札幌に本社を置くインテリア大手の「ニトリ」。このところの勝ち組企業の一つとして必ずノミネートされる元気企業です。社長は、似鳥さん。商品開発から製造・輸入・販売・配送に至るすべてを自社で行うことで、安価を実現し、他社との差別化を図っています。

他にもまだまだあります。

価格の安さと地元に根ざした店舗展開で、10代女性にも人気の衣料品チェーンストア「しまむら」の本社は、さいたま市。
旧福武書店の「ベネッセコーポレーション」は、岡山市。
100円ショップチェーンの「ザ・ダイソー」は、東広島市。
世界に名だたる「任天堂」は、京都市が本拠地です。

このご時勢にあって、これらの企業の好調の要因は何なのでしょう? 同業者がお手本にすべき点はどこなのでしょう?

革新性?親しみやすさ?人材の育成?価格戦略?…おそらくどれも欠かせない要素にちがいありません。しかし、地方ならではの「地道さ」とか、花より実をとる「堅実さ」とか、消費者との距離感とか、根底に流れるそういったものの積み重ねこそが、元気の素となって開花したような気がします。

※参考:ファーストリテイリング http://www.fastretailing.com/jp/
イケア http://www.ikea.com/jp/ja/
ヨークベニマル http://www.yorkbeni.co.jp/
ニトリ http://www.nitori.co.jp/
しまむら http://www.shimamura.gr.jp/
ベネッセコーポレーション http://www.benesse.co.jp/
ザ・ダイソー http://www.daiso-sangyo.co.jp/
任天堂 http://www.nintendo.co.jp/
日経MJ(2009年3月20日付/4月1日付)


 
 
 
 
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